東京株式(大引け)=464円安、インフレ懸念を背景とした米株安受け大幅反落

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2022/05/12 15:47
東京株式(大引け)=464円安、インフレ懸念を背景とした米株安受け大幅反落  12日の東京株式市場は、主力株をはじめ広範囲に売りがかさみ、後場になると日経平均は下げ幅を広げ2万6000円台を大きく下回った。

 大引けの日経平均株価は前営業日比464円92銭安の2万5748円72銭と急反落。プライム市場の売買高概算は14億8101万株、売買代金概算は3兆2683億円。値上がり銘柄数は330、対して値下がり銘柄数は1477、変わらずは30銘柄だった。

 きょうの東京市場は、リスク回避ムードの強いなか日経平均は大きく下値を探る動きとなった。前日の海外市場は欧州株が総じて高かったものの、米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が朝高後に値を崩す展開を強いられており、この流れを引き継ぐ格好となった。注目された4月の米CPIは市場予測を上回ったことで、米株市場ではインフレに対する警戒感が拭えず、ハイテク株を中心に売りがかさむ展開。東京市場もリスク許容度の低下した海外投資家の売りが顕在化した。外国為替市場で円高方向に振れたことや、あすにオプションSQ算出を控えていることもあって買いが見送られた。値下がり銘柄数は1500近くに達し、プライム市場全体の8割強に相当する銘柄が値を下げた。

 個別では、売買代金首位となったレーザーテック<6920.T>が大幅安に売り込まれ、売買代金2位のソフトバンクグループ<9984.T>も急落した。ファーストリテイリング<9983.T>が大きく値を下げ、キーエンス<6861.T>任天堂<7974.T>など値がさ株の下げが目立つ。オリエンタルランド<4661.T>も売られた。日医工<4541.T>がストップ安、スプリックス<7030.T>SREホールディングス<2980.T>なども急落した。マネーフォワード<3994.T>も大幅に水準を切り下げた。

 半面、ソニーグループ<6758.T>がプラス圏で着地、オリンパス<7733.T>が物色人気。レノバ<9519.T>ダイキン工業<6367.T>もしっかり。三菱重工業<7011.T>も上昇した。OATアグリオ<4979.T>が一時ストップ高に買われたほか、シュッピン<3179.T>Jパワー<9513.T>が急騰。日立造船<7004.T>も値幅制限いっぱいに買われた。日本製鋼所<5631.T>も値を飛ばした。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ

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