株価指数先物【引け後コメント】 NT倍率は先物中心限月で14.39倍に低下、NTショートが優勢

配信元:株探
投稿:2021/12/01 18:26

大阪12月限
日経225先物 28180 +710 (+2.58%)
TOPIX先物 1958.0 +62.0 (+3.27%)

 日経225先物(12月限)は710円高の2万8180円で取引を終了。寄り付きは2万7810円とシカゴ日経平均先物清算値(2万7675円)を上回って始まった。前日の大幅な下げは行き過ぎとの見方に加え、MSCIのリバランスによる需給イベントを通過したことで買い戻しが優勢となった。開始直後に2万7590円まで上げ幅を縮める場面もみられたが、前場半ば辺りから再び買いの動きが強まり、前引けにかけて2万8130円まで上昇。後場は2万7890円~2万8070円辺りで保ち合いを続けるなか、引けのバスケット買いの影響から2万8180円と本日の高値で取引を終えた。

 連日で値振れの大きい相場展開であり、日中値幅は500円を超えた。買い先行で始まった後はショート筋による仕掛け的な動きもみられたが、グローベックスの米先物の強い値動きのほか、ハンセン指数が1%を超える上昇で推移していたことから、前引けにかけてショートカバーに向かわせたようである。短期的なトレードが一巡し後場は保ち合いとはなったものの、2万8000円を挟んだ底堅い値動きで推移していたことにより、センチメントの改善につながったといえる。

 NT倍率は先物中心限月で14.39倍に低下し、支持線として意識されていた75日移動平均線を下回って終えた。週足形状では26週線に上値を抑えられる格好から13週線を下回っているため、NTショートの動きが優勢だった。ソフトバンクグループ<9984>ファーストリテイリング<9983>エムスリー<2413>の弱い値動きが日経平均型の重荷となった格好である。

 なお、グローベックスの米先物は、NYダウ先物が160ドル高、ナスダック100先物は220ポイント程度の上昇で推移している。ナスダック100先物が1.5%近い上昇をみせていることもあり、この流れを受けてNTショートの巻き戻しの動きも意識しておきたいところだろう。

 手口面では日経225先物はソジェンが2430枚、UBSが1080枚、BfoAが930枚、バークレイズが800枚程度の売り越しに対して、野村が3390枚、みずほが1170枚程度の買い越しだった。TOPIX先物ではJPモルガンが910枚、三菱UFJが820枚、ゴールドマンが800枚、バークレイズが760枚程度の売り越しに対して、野村が2300枚、みずほが1860枚、BNPパリバが1060枚程度の買い越しだった。

株探ニュース
配信元: 株探

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