日経平均は3日ぶり反発、米株高を好感も上値追い鈍く

配信元:フィスコ
投稿:2018/08/17 15:53
日経平均は3日ぶり反発。16日の米国市場では米中の貿易協議が再開されるとの期待が高まり、NYダウが396ドル高と大幅反発した。日経平均もNYダウの上昇を好感した買いが先行して121円高からスタートすると、朝方には22340.95円(148.91円高)まで上昇する場面があった。しかし、東京市場では前日、協議再開への期待をある程度織り込み済みであり、中国株の動向を見極めたいとの思惑もあって買い一巡後は伸び悩んだ。週末とあって積極的な買いは限定的で、22300円を挟んでもみ合う場面が続いた。

大引けの日経平均は前日比78.34円高の22270.38円となった。東証1部の売買高は11億1629万株、売買代金は1兆8455億円だった。売買代金が2兆円を割り込むのは7月25日以来。業種別では、海運業、精密機器、鉱業が上昇率上位だった。一方、電気・ガス業、水産・農林業など4業種は小安く引けた。

個別では、任天堂<7974>が2%超上昇したほか、三菱UFJ<8306>、ソニー<6758>、三井住友<8316>、みずほ<8411>などが堅調。メガバンク株は米金融株高に加え、NT倍率修正の思惑などから買われたようだ。前日に伊藤忠<8001>による株式公開買付け(TOB)期間が終了したユニファミマ<8028>だが、本日は買い戻しが広がり5%超高。目標株価引き上げの動きが観測された協和キリン<4151>なども上げが目立った。また、業績計画が報じられたツナグS<6551>が急伸し、東証1部上昇率トップとなった。一方、ファーストリテ<9983>が2%安となって指数を下押ししたほか、スズキ<7269>東エレク<8035>、武田薬<4502>などがさえない。東エレクは米同業の市場予想を下回る業績見通しが嫌気されたようだ。SCREEN<7735>は3%近く下げた。また、デザインワン<6048>などが東証1部下落率上位に顔を出した。
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配信元: フィスコ

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