東京株式(大引け)=211円安、米長期金利上昇による米株市場への影響懸念

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/02/02 15:55
 2日の東京株式市場はリスクオフの流れとなり、日経平均株価は再度下値を模索。米長期金利上昇が米国株にネガティブに作用していることに対する警戒感が強い。

 大引けの日経平均株価は前日比211円58銭安の2万3274円53銭と反落。東証1部の売買高概算は17億244万株、売買代金概算は3兆2149億3000万円。値上がり銘柄数は808、対して値下がり銘柄数は1186、変わらずは70銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク回避の流れに傾いた。これまで波乱要因となっていた為替のドル安・円高は一服したものの、前日の米国株市場ではNYダウなど主要指数が上下に値動きの荒い展開となり、これを受けて見送りムードとなった。米長期金利の上昇が米国株市場ではマイナス材料として意識されるようになり、東京市場でも米国株が軟化すれば影響は回避できないとの見方から、キャッシュポジションを高める動きが優勢となった。主力値がさ株が売られたことが全体指数に影響を与えたほか、米長期金利上昇にもかかわらずメガバンクも値を下げたことで投資家心理を悪化させている。ただ、押し目に買い向かう動きも観測され、日経平均は前場に360円以上下げる場面もあったが、後場は下げ渋った。

 個別では、任天堂<7974.T>が大きく値を下げキーエンス<6861.T>も売られた。ソフトバンクグループ<9984.T>も安い。東京エレクトロン<8035.T>ファーストリテイリング<9983.T>も値を下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>も軟調。イーレックス<9517.T>が急落、カシオ計算機<6952.T>日本高周波鋼業<5476.T>なども大幅下落した。コニカミノルタ<4902.T>京セラ<6971.T>の下げも目を引いた。

 半面、ソニー<6758.T>が堅調、神戸製鋼所<5406.T>三井物産<8031.T>も買われた。花王<4452.T>リコー<7752.T>も上昇した。システナ<2317.T>がストップ高に買われ、シミックホールディングス<2309.T>ソフトクリエイトホールディングス<3371.T>も急騰。イー・ガーディアン<6050.T>が値を飛ばし、フィックスターズ<3687.T>カチタス<8919.T>なども物色人気。アサヒホールディングス<5857.T>も高い。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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