東京株式(大引け)=65円高、円安など背景にリスク選好の流れ継続

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/01/27 15:35
 27日の東京株式市場は終始買いが優勢、日経平均株価は途中、前日終値近辺まで伸び悩む場面もあったが大引けにかけて持ち直した。

 大引けの日経平均株価は前日比65円01銭高の1万9467円40銭と3日続伸。東証1部の売買高概算は19億4716万株、売買代金概算は2兆4304億1000万円。値上がり銘柄数は1003、対して値下がり銘柄数は857、変わらずは141銘柄だった。

 きょうの東京市場は、リスクを取る流れが継続し目先の利益確定売りを吸収する格好となった。前日の米国株市場ではNYダウが2万ドル突破の余勢を駆って連日の最高値更新、外国為替市場では1ドル=115円台に入るなど円安が進行したことも追い風に幅広く買いが優勢だった。日経平均は前日までの2日間で600円を超える上昇をみせていたが、一方で東証1部の騰落レシオは100を切る水準で過熱感には乏しかった。メガバンクが買われ全体地合いを支えたかたち。もっとも、トランプ大統領の保護主義的な政策に対する警戒感も根強い。きょうは週末ということもあってポジションを軽くする動きが株価の上値を重くした。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクがしっかりした動き。ソフトバンクグループ<9984.T>も売買代金トップで売り物をこなしプラス圏で引けた。SMC<6273.T>の上値追いも続いている。ブリヂストン<5108.T>も堅調。VOYAGE GROUP<3688.T>が大幅高、エムスリー<2413.T>ダブル・スコープ<6619.T>も物色人気となった。新日本電工<5563.T>も高い。

 半面、トヨタ自動車<7203.T>が冴えず、信越化学工業<4063.T>も軟調。ブイ・テクノロジー<7717.T>が安かったほか、サイバーエージェント<4751.T>が大幅下落となった。日立国際電気<6756.T>信越ポリマー<7970.T>の下げも目立つ。タカタ<7312.T>が安く、イー・ガーディアン<6050.T>カプコン<9697.T>日立金属<5486.T>なども売られた。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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