東京株式(大引け)=65円安、朝高後に円高連動で値を崩し続落

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2016/10/13 15:37
 13日の東京株式市場は円安に連動する動きとなり、朝方高く始まったものの、その後値を消し前場の終盤以降、日経平均株価はマイナス圏で推移した。

 大引けの日経平均株価は前日比65円76銭安の1万6774円24銭と続落。東証1部の売買高概算は16億5951万株、売買代金概算は1兆8906億1000万円。値上がり銘柄数は1151、対して値下がり銘柄数は701、変わらずは133銘柄だった。

 きょうの東京市場は、朝方は買い優勢で始まった。前日は欧州株が総じて安く、原油市況も軟調だったが、米国株市場ではNYダウが小幅ながらプラス圏で踏みとどまったことや、米長期金利が上昇傾向を示すなか、日米金利差拡大思惑から為替が1ドル=104円40銭台まで円安に振れたことなどが好感された。しかし、買いは続かなかった。中国の貿易統計で輸出の大幅減少が確認され、中国経済の先行き不透明感から、にわかに為替も円高に押し戻されるリスクオフ環境となった。海外ヘッジファンドなどによる先物経由の売りも観測され、日経平均は前引け時点でマイナス圏に。後場に入っても安値圏から脱せず、狭いレンジでもみ合う展開となり、大引けの日経平均は前引けとほぼ同じ水準で着地した。

 個別では、引け後に決算発表を控えていたファーストリテイリング<9983.T>が安く、ソフトバンクグループ<9984.T>ダイキン工業<6367.T>なども軟調。日本金属<5491.T>が大きく利食われ、東洋電機製造<6505.T>ダイフク<6383.T>も下落した。原油価格の軟化を受けて、昭和シェル石油<5002.T>石油資源開発<1662.T>なども値を下げた。神戸製鋼所<5406.T>も売られた。

 半面、任天堂<7974.T>、ソニー<6758.T>がしっかり、東芝<6502.T>は強調展開が続き8連騰。塩水港精糖<2112.T>が商いを膨らませ値上がりトップに買われ、パラマウントベッドホールディングス<7817.T>も物色人気となった。昭和電線ホールディングス<5805.T>や、フジクラ<5803.T>など電線株にも買いが優勢。リンクアンドモチベーション<2170.T>も高い。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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