kabukabumanさんのブログ
「第2のXday」一部訂正
FOMCが終了する6月14日を「第2のXday」としていましたが
日銀金融政策決定会合が終わる16日も「第2のXday」に含めます。
特にイエレン議長と黒田総裁の記者会見の内容が
為替や株価に影響を与える可能性が高いため
幾つかのシナリオを整理して置こうと思います。
①FRBが追加利上げやバランスシートの縮小に前向きだと市場が判断した場合
米国債10年物の利回りが上昇し、NY市場の株価は調整に向かう
②FRBが追加利上げやバランスシートの縮小に慎重だと市場が判断した場合
米国債10年物の利回りが2%を割り込む可能性、NY市場の株価は堅調に推移
③日銀が出口戦略に前向きだと市場が判断した場合
国内の長期金利が上昇し円高要因、東京市場の株価は調整へ
④日銀が出口戦略の議論に慎重だと市場が判断した場合
金利の上昇は見られず円相場への影響は限定的、東京市場の株価は堅調に推移
<考えられる四つのシナリオ>
① + ③
日米金利差は横ばいまたは拡大、ドル円相場への影響は限定的または円安方向へ
しかし株価は日米共に調整する可能性大(調整幅予想 NY市場>東京市場)
① + ④
日米金利差が拡大、ドル円相場は円安へ
株価はNY市場調整、東京市場上昇の可能性大(日本株にとってベストシナリオ)
② + ③
日米金利差が縮小、ドル円相場は円高に(年内100円割れも)
株価はNY市場堅調、東京市場は調整の可能性大(日本株にとって最悪のシナリオ)
② + ④
日米金利差は横ばいまたはやや縮小、ドル円相場は現状維持またはやや円高を予想
日米の株価はそれぞれファンダメンタルズの影響を受け易いと予想
以上
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かわうそくんさん こんばんは。
トランプ大統領の公約が何一つ満足に果たせない状況になった今
期待で買われていたドルは既に大統領選挙当時の水準に戻っています。
年後半もこの傾向は続くものと予想されていますが
FOMC後のイエレン発言がハト派的かそうでないかで
長期金利の動向は大きく変わると思います。
仮に6月利上げがあっても、イエレン議長の記者会見で
引き続き緩和的な政策を続ける様な発言があれば
長期金利は2%を割る可能性が高いのではないでしょうか。
一方ユーロはドイツ高官によるユーロ安批判などから
ECBはややタカ派寄りに舵を切っため
「ドル・ユーロ・円」に関してはドルの独歩安が続くと考えています。
またこのタイミングで、日銀が出口戦略の議論に踏み込む可能性は低く
最悪のシナリオは考え難いと予想しています。
因みにアベクロコンビのウルトラC(ヘリマネ)は
まだ可能性が残されていると個人的には判断しており
2018年は大方の予想に反して大幅な円安になるというシナリオも
まだ捨てきれません。
トランプ政権による景気対策は来年にズレ込む可能性も。
またFRB要人の発言が最近ハト派寄りの印象を受けることから
年末に向けドル安傾向はさらに強まる可能性がありそうです。
(ドルインデックスは既に大統領選挙当時の水準まで低下)
<年末~来年に向けドル安・ユーロ高・円高傾向が続く>
(みずほ銀行国際為替部)
2017年1月~5月ドル円相場(平均値)112.75円
四半期予想
(7~9月) 106~114円
(10~12月)103~113円
2018年4~6月100~110円
2017年1月~5月ユーロ円相場(平均値)121.10円
四半期予想
(7~9月) 116~126円
(10~12月)114~124円
2018年4~6月111~121円