kabukabumanさんのブログ
地獄を見たくない株初心者の方へ!
以下の文章は丁度一年前に書いた「みんかぶ日記」からの抜粋です。
当時の日経平均株価は2万円台をキープしていましたが、翌8月10日をピークに
ヘッジファンドの売り崩しに遭い、現在は25%以上下落している状況です。
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最近「みんかぶ」会員さんで、自ら初心者だと仰る方を大勢見受けます。
確かにこの2~3年、アベノミクス相場の影響で市場参加者は増加傾向にありましたから
株式投資の初心者さんが増えるのは当然です。
しかも、それはアベノミクスの意図するところであり、国を挙げて株価対策に取り組むから
銀行預金や箪笥預金で株を買いましょう!という訳ですが
株式投資はそう簡単に儲かるものではありません。
そこで、初心者の方が陥り易い勘違いや
「努力しない個人投資家の憐れな末路」について再度お話して置く必要があると感じましたので
少しばかり講釈を垂れることにします。<(_ _)>
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➡株を始める時は誰もが多くの夢を描いています。
株で儲けて美味しいものを食べたい、旅行したい、貯金したい
家電や車を買い替えたい、家を建てたい・・・・・等々
しかしこうした夢は99%儚い夢に終わるということを、先ず最初にご忠告して置きます。
それどころか、安易に首を突っ込むと次の様な厳しい現実が待ち受けているかも知れません。
株で損をすれば
外食どころか、飲まず食わずの生活を強いられるかも
旅行どころか、TVの旅番組を見る度に後悔する(多分チャンネルを変えるでしょう)
貯金どころか、今ある貯金を使い果たした挙句、「ハードオフ」の常連になるかも
エアコンの故障は扇風機で我慢、扇風機の故障は団扇で我慢することになる
新車を買うどころか、あと数回車検を受けるハメになる(それでも車が残ればまだマシ)
「株にさえ手を出さなければ、家が2~3軒建っていた」なんてことになりかねない(>_<)
この日記は決して初心者さんの夢をぶち壊すことが目的ではありません。
それどころか、むしろ夢を実現して欲しいからこそ
甘い考えで株式投資を始めると、極めて高い確率でこの様な厳しい現実が待ち受けていることを
予め知って置いて欲しいのです。
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さて、あれから1年が経過し、2016年は第二次チャイナショックに始まり
日銀のマイナス金利導入や、消費税増税の見送りなどで
東京市場は外人離れが進んでいます。
そして止めは英国のEU離脱と続き、この先株価は一体はどうなる?という不安が広がっています。
中でもEUの問題は世界経済にマイナスの影響を与えかねない金融不安だけに
株価が一度暴落しただけで「はい、終わり!」という訳には行きません。
しかし前向きに考えれば、今後の貴重な体験を通じて
株初心者から中級者、上級者へと成長するチャンスでもあります。
しかも、出来るだけ安い授業料で(或いは一銭も払わずに)相場観や投資の技術が向上すれば
勿論それに越したことはありません。
そこで、株価が暴落した時は、暴落した日から地合いが安定するまでの経過(株価推移など)を
出来るだけ詳細に記録して置くことをお勧めします。
そうすれば、次回同様の事態に直面した時、何よりも心強い投資判断の材料になる筈です。
因みに、株価暴落の主な原因を幾つか挙げてみます。
金融不安、地政学的リスク(戦争・テロ・内戦・核問題など)
伝染病、大災害、ヘッジファンドによる売り崩し・・・等
このうち株価の下落リスクが最も高く、尚且つ地合いの悪化が長引くのは金融不安です。
無論、リーマンショック級の金融不安には滅多にお目に掛かれませんが
英国のEU離脱問題に対しても、金融市場は類似した反応を示すことが予想されるため
事態が収拾するまでじっくり観察することが大事だと考えています。
以下は私が株を始めた頃、自分に言い聞かせるために作った「個人投資家の心得」ですが
昨今の地合いでは、特に①、②、③、④、⑥、⑦、⑪が重要だと思います。
①資金を増やすことより減らさないことが大事(マイ・ルールを作る)
株式投資は資産の運用ですから、損をするくらいなら手出し無用です。
「損切り」が重要だと言われるのはそのためですが
資金管理が円滑に行える様、予め「マイ・ルール」を作って置くことをお勧めします。
②資金管理の重要性(金銭出納帳ではダメ)
投資が資産の運用である以上、資金管理は極めて重要ですが
投資環境(地合いや資金の流れなど)は日々刻々と変化していますから
利益目標を達成するために、状況に応じてより良い投資判断を下す必要があります。
従って資金管理は単なる金銭出納ではなく、資金効率の見直しが本来の目的であり
(投資先・資金配分・投資期間など)利益目標を達成する重要な手段なのです。
③投資のスキルを磨く(投資判断の材料は自分で蓄積する)
株式投資は才能ではなくスキルが重要であり
勝ち組になるためにはそれなりの努力(スキルアップ)が必要です。
例えば判断力や決断力は経験や情報量に相関しますから
重要と思われる投資体験を細かく記録して置くことは、スキルアップを図る強力な手段です。
④相場の歴史を学ぶ
相場観を養うためには、まず相場の歴史を学ぶことが重要です。
例えば、突然の大きな株価変動にも、過去の事例を知っておけば慌てることはありません。
自らの体験を記録(記憶)して置くことも勿論大事なことですが
折角先人が残してくれた歴史や教訓を生かさない手はありません。
⑤株は心理戦
よく見掛ける心理戦は板の操作や仕手筋による篩い落としです。
またNET上には大口が売り抜けるための仕掛け(偽情報)も沢山あるので
甘い情報はスルーして、常に自分で確かめる習慣を身に付けることが大切です。
因みに、怪し気な投資顧問の有料情報に飛び付くと、二重に損害を被るかも知れません。
⑥勝率に拘ったら負け
勝率に拘ると必ず損切りのタイミングを逸します。
投資は資産の運用ですから、年間収支をプラスにすることが絶対的なノルマです。
ですから勝率ではなく、年間トータルの勝敗に拘るのが正解だと思います。
⑦投資は余裕資金の範囲内で行い、有事に備え予備資金を必ず温存して置く
相場全体対が暴落した時や、個別銘柄の買い下がりに備える為です。
常に資金を目一杯使っていると、相場が暴落した時一気に資産を失うことになります。
⑧安く買って高く売ることばかり考えない
「株は安く買って高く売るもの」と言われますが、そんなことが出来れば超能力者です。
1円でも安く買い、1円でも高く売りたい気持ちは皆同じですが、殆ど結果論に過ぎません。
「株は買う時も売る時も反転したタイミングを見極めて売買する」のが正しいと思います。
⑨弱点を失くす(他力本願や衝動買いは禁物)
投資を行う時は自分で調べ、自分で判断する習慣を身に付けるべきという意味です。
つまり「依存心が強い・決断力が弱い・判断力に欠ける」などは致命的な弱点ですから
心当たりのある人は、こうした弱みを克服することが先決です。
⑩得意分野を育成する(強みに磨きをかける)
自分が携わっている仕事や趣味に関わる領域は、情報の量・質・スピード等で強みです。
弱みを失くすことは先に述べましたが、強みを生かすことも投資には極めて有効です。
特に今から株式投資を始めようと考えている人や、始めたばかりの人は
こうした得意分野の投資から入るのが無難だと思います。
⑪相場の方向性が分からない時は休む
相場に終わりはありません。「休むも相場」という格言は肝に銘じて置きましょう。
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アキチャムンさん 初めまして!
ご丁寧にどうもです。○┓ペコッ
こちらこそ宜しくお願い致します!
しょ、初心者です!
ヘッジファンドの日記も読ませて頂きました、とても参考になりました。
これからも為になると考えるのでフォローさせて頂いてもよろしいでしょうか?
私はNYが堅調でも東京市場は円高で下げる様な気がします。
勿論NYが下げれば倍下げるかもです。
ですから売り目線は私も同じです。
因みに、東京市場は緩和催促相場も期待されている様ですが
私は7月利上げに反対の立場なので
見送られた時の反動を気にしています。(^^;
8月は日経平均が今年の最安値を数回更新する嫌な予感がします。
おいらは、グウ、グウ、なんちゃつて、NYダウ高いので今週買い利確
売り行きます
そうなんです。
少し手直ししただけの新作です。(^◇^)
これで原稿料を貰えるのら 笑いが止まらないのですが。(。-∀-)ニヒ♪
因みに「度胸」と「鈍感」
確かに言われてみれば判断が難しいですね。( ˘•ω•˘ ).。oஇ
ゆうーさん ご丁寧にどうもです。
頑張って下さいね! ◆\(・・)/◇
ゆうーさん こんにちは。
わざわざメモって頂くほどの内容ではありませんが
トレードが上手く行かない時に チョットだけ思い出して下さい!
かわうそくんさん こんにちは。
偉そうなことを書いている自分も、しばしば脱線しています。
ただ徹底的に拘っていることは年間収支プラスで
そのためには手段を選ばないこともあります。
例えば「超絶ナンピン方式」もその一つですが
実は今日もやらかしてしまいました(^^;
まさに「言うは易し、行うは難し」ですが
何も知らないのが最も恐いので
敢えてこのタイミングで書かせて頂きました。
タツさん こんにちは。
個人的には中国ネタを最も心配しています。
ドイツ銀行の経営難も大きな地雷ですが
同行の破綻はドイツの破綻を意味しますから
最悪の事態を招くことはないと思います。
ただ、英国の経済や政情不安とともに
ヘッジファンドにとっては絶好の売りネタになりそうですね。
因みにトランプは無視です!(^◇^)
島津さん こんにちは。
島津さんがペーペーなら 私はパーパーですね^^
今日は得意のナンピンをしてしまいました
因みにマイナス金利の導入は日銀の失策だったと思います。
逆に考えれば万策尽きたのかも。
残るは「ヤケクソ緩和」と「ヤケクソドローンマネー」のバラマキ
そして「永久国債の発行」で日本経済復活というシナリオしか見えません。
やまやままやさん こんにちは。
黒田バズーカで撃沈したことは今でも鮮明に覚えています。(^^;
今となっては懐かしい想い出ですが
あの時威勢が良かった黒田さんも、すっかり影が薄くなりましたね。
外人の日本株離れはアベノミクスが成果を出せない苛立ちに加え
黒田日銀に対する失望も大きいと思います。
しかし、アベクロコンビが最後の意地を見せるのではないかという期待もあり
それまで、もう暫くの辛抱だと考えています。
因みに私は上級者などではなく、ただの講釈師です。
金融緩和で大損する大バカ者ですから。(>_<)
マイルド。さん こんにちは。
相場は個人の思い通りには動きませんね。
だから私は天邪鬼に徹しているつもりですが、それでもなお裏切られます。
確かに最近の相場は難しいですが
久しく易しい相場にはお目に掛かっていませんね。
早く「行け、行けどんどん!」相場になって欲しいものです。
にゃんさん こんにちは。
>株の口座から現金を引き出しました。買いたい病に効果大です!
なるほど! それは実に効果的な方法ですね。勉強になりました。
しかしにゃんさんは大胆な様で堅実なんですね。
恐れ入りました。○┓ペコッ
rotusさん おはようございます。
長期投資と短期投資は投資環境や個人の適性で選択すれば良いと思います。
そして中長期投資の場合は ファンダ90%、相場観10%
短期やスイング投資では 需給30%、チャート20%、相場観50%
デイトレは 需給60%、チャート40%
ざっくりですがそんなイメージを持っています。
専業やマルチプレーヤーを目指すのであれば
ファンダ分析、チャート分析、相場観などを全て極めなくてはなりませんが
兼業の場合は自分の強味を伸ばし、弱みを克服する努力を惜しまなければ
必ず勝ち組に残れると考えています。
因みに、rotusさんは向学心の高い方なので、必ず成功されると思いますよ!
頑張って下さい!
感覚買いさん おはようございます。
リコメが遅くなり申し訳ありません。
株価が暴落した時は
買い余力を残している投資家にとっては天与の買い場です。
しかし金融不安だけは例外で
暴落の後一旦反発しても2番底、3番底と株価は大きな波を繰り返します。
それだけに投資環境としては最悪ですが
投資の勉強をするには最適と言えるかも知れません。
ただあのリーマンショックですら、およそ半年で株価は底を打ちましたから
今回の金融不安は、もっと早く落ち着くと思います。
とにかく日本株は出遅れていますから
悲観せずチャンスを待ちましょう!
みんかぶ見ていたら、このブログに。
寄り付き前だったので、今、ゆっくり拝見しました。
自分に響いたのは、1,6でした。
儲けより、損しない。
勝率より、取れるところで、取る。
タイミング大事ですね。
トレンドが、読めるところで、ポジション膨らます様にしています。
変化しそうなところでは、カメレオン。
keep quietさんおはようございます。
リコメが前後してしまい申し訳ありません。
「休むも相場」は簡単な様で結構難しいと思います。
買いたい銘柄の株価がどんどん下がって来ると
どうしても値頃感で買いたい衝動に駆られてしまいます。
まさに自分との戦い。これが一番厄介ですね。
今は衝動を抑えることが重要な時期だと思います。