昨夜のNY市場は久々に大きな出来高を伴い急落しましたが、
主な理由は中国の景気減速を発端とする世界経済の後退懸念だそうです。
FRBが9月の利上げを見送ったためですが
では利上げしていたら株価が上がっていたかといえば、逆にもっと下がっていた様な気がします。
米国内では最近利上げに対する慎重論が高まりつつあり
年内に利上げを行えば、ドル高が進んで輸出企業の業績が悪化し
せっかく回復基調にある米国経済に冷や水を浴びせるという論拠です。
挙句の果てにQE4の必要性まで論じられる今日この頃ですが
そんなことを言っていたら、中国の景気が回復するまで利上げなど出来そうにありません。
早くても10年くらいは待つことになるでしょう(^∇^)
話は変わりますが、昨日米国がラスベガス~ロスアンゼルス間を結ぶ高速鉄道に中国式を採用し
米中で合弁会社を設立するというニュースが流れました。
これで米国高速鉄道の歴史に中国製新幹線が名を残すことになります (*'へ'*)ぷんぷん
しかも中国製を採用した最大の理由は、工期の短縮とコストの軽減が可能になるからだそうで
安全性は全く無視された結果になり非常に残念です。
一方で、軍事面では対中包囲網を強化すると銘打って、日本のアンポンタン法案改正を後押しし
法案改正後に、恐らく巨額の防衛費積み上げを要求して来るに違いありません。
最早「日米同盟」は「日米同迷」と化し、日本は単なる金づるでしかない様な気がします。
話を戻します。○┓ペコッ
昨夜のNY市場は大幅に下落しましたが、理由として挙げられているのが世界経済の減速懸念です。
さらに絞れば中国の景気後退ですが、FRBが利上げを見送ったのは新興国経済に対する配慮や
米国の景気回復に水を注す恐れがあるからで、むしろ米国経済にとってはプラスの判断です。
今更世界経済の減速懸念で株価が下落したと言われても、私には全くピンと来ません。
まあ株価の動向に関する理由は何時も後付ですから
世界経済の減速懸念という言葉は非常に便利な理由だと思います。
個人的にはFOMC前にNY市場が連騰したことが不可解で
昨夜の下げも、その延長線上にある仕組まれたものだという印象を捨て切れません。
ただ日米とも目先の株価は概ね底値圏にあるのではないかと感じています。
少なくともハゲタカファンドがこれ以上売り仕掛けをする可能性は薄れたでしょうし
日経平均もG.Sのオプション手口を分析すると、年内の下値予想は17750円辺りだと考えられますので
安保法の改正後、政府が経済対策に積極的に取り組めば
年内の東京市場は必ず盛り返すのではないでしょうか。(但し安倍内閣が存続していればの話です)
因みに、日記のタイトル「中国の景気後退を株価の下落要因にするのは最早時代遅れ」の詳細は
長くなりそうなので次の機会に書きたいと思います。
要するに、今後株価が下がれば、常に中国経済の減速がその理由として取り上げられると思いますが
その都度納得したり動揺しないためにも、実態を充分把握して置く必要があります。
急上昇した株価が急激に下がるのも、急成長した国家経済が鈍化するのも当然のことであり
何時まで大騒ぎを続けるつもりなのか理解に苦しみます。
恐らく中国経済よりもっと大きな問題が持ち上がれば
中国の経済成長率は下がって当然だという論評に変わる様な気がします。