kabukabumanさんのブログ
PERの推移から見た日経平均株価の評価(一部訂正しました!)
「ドル建てPERから見た日経平均株価の評価」(アベノミクス消滅)という表現は
適切でないと判断しましたので、お詫びして訂正させて頂きます!
その為、文中の「ドル建てPER」は全て「PER」に変更致します。
また日記の最後に<ドル建て日経平均のPER月間推移>とありますが
このデータは、キャピタル・パートナーズ証券が公表したものを引用しており
日本経済新聞社とは算出方法が異なると思われます。
従ってデータに誤差が生じたのは恐らくその為ではないかと推察していますが
NYダウやナスダック指数のPERはほぼ一致していることから
日経平均の時価総額算出に為替が関係しているのではないかと思い込み
ドル建てPERという誤った表現をしてしまいました。
因みに日本経済新聞社は2015年1月26日より
予想一株利益の算出方法を変更しており、今後は同社発表のPERに統一致します。
ただキャピタル・パートナーズ証券のデータは
PERの推移を知る上では有用なので、引き続き参考にしたいと思います。
大変お騒がせして申し訳ありません!<(_ _)>
先週末の日経平均円建てPERは14.21倍、ドル建ては17.09倍(修正値16.72倍)です。
PERは2012年11月以来の低水準で、2012年11月といえば
第二次安倍政権が発足する一ヶ月前です。
つまり日経平均のPERはアベノミクス以前の水準にまで低下したことになり
日銀の異次元緩和も追加緩和も、日銀やGPIFによる株価下支え策も
PERから見ると全て吹き飛んでしまったも同然です。
因みに第二次安倍内閣が誕生した2012年12月末時点の日経平均は10395円
PER17.01倍、EPS611円、ROE6.46%、円相場は1ドル86.58円という状況でした。
これに対して、直近の日経平均は17792円
PER14.21倍、EPS1252円、ROE8.58%、円相場は1ドル119.93円です。
無論PERだけで比較するのは若干根拠に欠けますが
少なくともこの間、EPSは2倍になりROEも2%以上改善しています。
アベノミクスが海外勢の日本株買いを誘発したことは事実ですが
PERが安倍政権発足以前の水準に落ち込んだのは意外でした。
PERの推移は、海外勢の日本株に対する買い意欲を推し量る切り口に過ぎませんが
いろいろな視点から適正な株価水準を探ることは大事なことだと思います。
しかし、少なくとも日本株が割安ゾーンにあるのは間違いなく
現状の問題点は「何時買うか?」だと感じています。
ところでPERがアベノミクス以前の水準にまで低下したということは
海外勢も日本株が割安になったと考えている可能性が高いのではないでしょうか。
ただ世界的に株価は調整段階にあり、VIX指数が30前後を行ったり来たりしている状況では
海外勢がいきなり買いに転じることはまず期待出来ません。
さらにVIX指数が20以上の水準で、彼等は日本株を積極的に買わないという経験則もあります。
次に安倍内閣の支持率です。
7月度の調査では概ね40%を割っていましたが
8月度の調査では、45%近くまで回復しているという見方が大勢を占めています。
(出典並びに詳細はこちら)
http://www.sankei.com/premium/news/150904/prm1509040005-n1.html
内閣支持率(不支持率)は海外投資家にとっても大きな関心事であり
支持率が回復傾向にあるということはポジティブな材料として受け止められる筈です。
勿論50%台に戻れば、株価の回復に弾みが付くのではないでしょうか。
今回はPERの推移と内閣支持率から株価の行方を占ってみましたが
やはり「何時買うか?」という状況にあるのは間違いないと思います。
但し、16~17日のFOMCまでは特に慎重に。(自信が無ければCP100%で様子見)
また例年9月相場は低調なのでCPを高目に維持し、充分余力を残して置くのが賢明だと思います。
<ご参考:ドル建て日経平均の月間PER推移>
2012年11月(16.08倍) (NYダウ:11.91倍)
2012年12月(18.72倍)➡ 第二次安倍政権誕生
2013年
1月(19.64)2月(21.47)3月(23.76)4月(20.06)5月(21.24)6月(16.48)
7月(18.76)8月(17.36)9月(18.54)10月(18.49)11月(19.07)12月(20.35)
2014年
1月(20.20)2月(18.69)3月(18.61)4月(16.18)5月(16.16)6月(17.36)
7月(17.40)8月(17.28)9月(18.00)10月(16.28)11月(19.13)12月(18.80)
2015年
1月(18.46)2月(19.76)3月(21.03)4月(19.00)5月(18.72)6月(18.94)
7月(19.45)8月(19.49)9月4日(17.09倍 : NYダウ14.65倍)
この支持率の推移、私も今朝読みました
20代30代の支持率が高いんですよね
朝日はやっぱり朝日ねっ(^^;って思ったのと、ほほぉ日経は経済新聞だけあるなぁみたいな感想でした
素朴な疑問なんですけど毎年9月は株価が下がるっていうけど
配当権利月は9月が多いと思うんですけど、それでも下がるって
なぜなんですか???
ど素人な質問ですいませんm(_ _)m
おちゃちゃさん こんにちは!
確かに8月~10月は年間を通じて株価が低迷しやすい時期ですが
こうした傾向は、先進20か国の調査でも明らかになっている様で
20か国中17か国で、9月が最も株価が安くなるそうです。
その理由ですが、米国の投資信託は10月決算が多く
減税を目的として株式を売却して損益通算を行うためで
9月から徐々に売り物が増えると言われています。
ですから東京市場はNY市場の下落にお付き合いしているだけだと思います。
またヘッジファンドの決算は11月にピークを迎えますが
彼等は通常の投資信託より、解約対策として現金を多く保有して置く必要があり
9月~10月辺りから現金化を始める様なので、その影響も若干ありそうです。
恐らくヘッジファンドは少数の富裕層から資金を集めるので
解約が殺到した場合に備えて早めに行動を起こすのではないでしょうか。
>朝日はやっぱり朝日ねっ(^^;って思ったのと
ほほぉ日経は経済新聞だけあるなぁみたいな感想でした
私も同感です^^
因みに読売と産経は安保法改正に関して否定的な報道を避けている節があり
どちらかといえばNHK的な側面が窺えます^^;
逆に朝日の調査結果は悪意があるとしか思えません (*'へ'*)ぷんぷん
musashiXPさん こんにちは。
こうなると海外勢が何時買いに転じるか?
ポイントはそれだけだと思います。
しかも彼等はチャートなど全く考えませんから
マインドが何時好転するか?それ次第ではないでしょうか。
参考指標はVIX指数ですが、20を超えると買い控える傾向があるので
現在の水準から推察すると、もう暫く時間が掛かりそうです。
年間を通じて最もパフォーマンスが悪化すると言われる9月に
わざわざ買い向かうのは賢明な選択ではないと思ますが
一時的な含み損を覚悟するのであれば
個人的には買い始めて良い株価水準ではないかと感じています。
ところで今週末がMSQですね。
9.11。。。アノマリー的には波乱の一日になりそうですが(((゚Д゚;)
どうせ波乱が起こるなら、株価暴騰なんていうのがいいですね(*^^*)
少しだけ期待して頑張りましょう!
呑気呆亭さん おはようございます。
リコメが遅くなり申し訳ありません。
ご指摘の件、良く考えてみると確かに仰る通りだと思います。
ところで、私は世界の株価指数を知る時に
キャピタル・パートナーズ証券の速報値を参考にしているのですが
これによると9/4の日経平均のPER16.72倍になっており
(先週末は17.09倍と表示されていました)
実際の日経平均PERとはかなり誤差があります。
ところがダウやナスは実際のPERに近い数値なので
日経平均の時価総額の捉え方に差があるものと考えていました。
http://www.capital.co.jp/world_index.pdf
直接確認した訳ではありませんが(一度問い合わせてみます)
PER=株価÷EPSであると同時に、時価総額÷発行株式総数でもあるので
為替が考慮されると時価総額の計算結果に差が出るのではないかと
勝手に解釈していました。
因みにドル建て日経平均の月間PER推移と称した最後のデータも
キャピタル・パートナーズ証券のデータを引用しています。
何れにしても「ドル建て日経平均のPER」という表現は不適切だと思いますので
お詫びして訂正させて頂きます。
ご指摘有難うございました!
> ドル建て日経平均の月間PER推移と称した最後のデータも
> キャピタル・パートナーズ証券のデータを引用しています。
たぶん、月間の平均値か何かを採用しているのではありませんか?
丁寧なご回答ありがとうございました。
呑気呆亭さん 度々ご指摘有難うございます。
「時価総額÷発行株式総数でもある」は「時価総額÷純利益」の間違いです。
度々申し訳ありません。
>日経平均のPERに関しては、日本経済新聞社の数字が信頼できるものだと考えます。
このご指摘で、日本経済新聞社が今年1月26日から
PERの算出方法を変更していることに気付きました。
データに誤差が生じているのは恐らくその為かも知れません。
余計なお時間を割かせてしまい、誠に申し訳ありません。
因みに日記の内容は、誤解の無い様一部訂正させて頂きます。