kabukabumanさんのブログ

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米国景気のピークアウトは考え過ぎだったかも

米国第一四半期のGDP速報値+0.2%に市場は一瞬驚きを隠せませんでしたが

その後の経済指標に強弱はあるものの、NY市場はまずまずの企業決算を受け早々に反発。

調整が長引く心配は取り越し苦労だったかも知れません。


ところで、NY市場がGDPショックから思いの外早く立ち直った原因は他にも理由がある様です。


まず第1四半期GDPが悪かった主な理由は以下の3項目によるところが大きいと考えられています。


①消費の低迷・・・・・大寒波に見舞われた影響(従って一過性)

②輸出の不振・・・・・ドルの独歩高に対する懸念が、やや落ち着きを取り戻して来た

③設備投資の不振・・・原油価格の下落で、エネルギー関連企業が設備投資を控えた

           特にシェールガス開発の中断や撤退の影響が大きい

④その他・・・港湾労働者の長期スト(カリフォルニア)でサプライチェインに混乱が生じた

       しかしストライキは収拾し正常な状態に戻り始めている


また、5月1日に発表された4月の米国ISM製造業景況指数は51.5で前月と変わらずでしたが
新規受注、生産、価格、輸出といった景気の先行指標は概ね改善傾向にあります。

【米国4月度ISM製造業景況指数の内訳】 1月➡2月➡3月➡4月


新規受注(52.9➡52.5➡51.8➡53.5  生産(56.5➡53.7➡53.8➡56.0

価格(35.0➡35.0➡39.0➡40.5)    輸出(49.5➡48.5➡47.5➡51.5


さらに住米商務省が4日発表した3月の米製造業新規受注は前月比2.1%増となり

昨年7月以来8カ月ぶりの大幅な伸びになったことや

住宅ローンの新規審査待ち件数も増加していることなどを考慮すると

米国の景気はまだまだ底堅いと考えて良さそうです。


<明日以降発表の主な経済指標>

5月5日

◇3月貿易収支( 予想-413億USD:前月-354億USD)

4月ISM非製造業景況指数(予想56.0:前月56.5)

5月6日

4月ADP全国雇用者数(予想+20.0万人:前月18.9万人)

5月8日

4月非農業部門雇用者数(予想+23.0万人:前月+12.6万人)

◇4月失業率(予想4.4%:前月4.5%)


次は5月8日発表の雇用統計に全世界の視線が集まることと思います。


(p.s)伏字はSです (#`皿´)メンドクセエ

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