kabukabumanさんのブログ

最新一覧へ

« 前へ1931件目 / 全2192件次へ »
ブログ

2014年の日本市場は「理由なき株高」になるかも

7~9月期の実質GDP伸び率が速報値の+1.9%から+1.1%に大幅下方修正されましたが

これは景気が一向に回復の兆しを見せていないことを意味しており

円安・株高のお蔭で景気が回復傾向にあると錯覚し易い状況ではないかと思います。

また個人消費の伸びも鈍く

このままでは来年の消費税増税が個人消費の低迷に拍車をかけることにもなりかねません。

 

ただ皮肉なことに景気の回復が遅れても

株価は日銀の異次元緩和継続や追加緩和策による円安でさらに上昇する筈で

その理由は米国の量的緩和策を思い起こせば容易に理解出来ます。

 

つまり米国はリーマンショック以降、QE政策によって育まれた過剰流動性相場が

景気回復のレベルを遥かに上回る株価の上昇を実現させました。

それと似た現象が来年以降東京市場でも起こるとすれば

2014年の日経平均株価が20000円を遥かに超えても何等不思議ではありませんし

それも単なる通過点に過ぎないと思います。

 

ただ幾ら円安とはいえ輸出企業の株価が重点的に騰がるとは限りません。

現に1ドル103円になってもトヨタの株は一向に上がりませんし

むしろ情報・通信セクターの方が余程買われている様に思います。

恐らくそれは日本の経済構造が外需型から内需型に変貌した所為かも知れません。

 

無論1ドル110円台になれば自動車産業も投資対象として魅力は増すのでしょうが

少なくとも外国人投資家は

先ず「テクノロジー」「選択と集中」「グローバル戦略」などに注目しますから

テクノロジーに優れた情報・通信セクターに魅力を感じるのは当然のことだと思います。

 

何れにしても株式投資に首を突っ込んでいる私達にとって

理由はどうであれ株価が上がるのは素直に嬉しいことですが

国民一人一人にとっては度重なる公共料金の値上げと増税に見合う所得の上昇がなければ

喜ぶのは大企業だけという矛盾と不満が残ります。

 

政府は「国の経済は元気を取り戻しつつある」と考えている様ですが

個人的な実感は株価が上がったことと公共料金の値上がりが止まらないことくらいです。

 

通常自国の経済に量的緩和の効果が表れるまで1年程度かかると言われていますから

まだ若干猶予期間はありますが

米国と同じ道を歩むとすれば2014年の日本は「理由なき株高」になる可能性が高いと思います。

 

ならば今のうちに成長株をたっぷり仕込んで置けば2年後の資産10倍も夢ではなさそうですが

それほど株価が上昇すれば不労所得に50%くらいの税が課せられるかも知れませんね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8件のコメントがあります
  • イメージ
    ぴーすびるさん
    2013/12/13 22:26
    こんばんは。

    わたしは株を始めたのは日経平均が2万超えていた時でした。なのでその後の経緯もあって慎重です。

    それでも今後日経はそこを目指すシナリオもありえますね。そうなると来週でもいつでも買って放置がいいのでしょう。でも銘柄選択は大事ですね。それと常にアンテナ張って情報取ってないといけないですね
  • イメージ
    Nice Guyさん
    2013/12/13 22:44
    今回の下方修正は意外でした。偶々私の関係する業界の周辺は月を追うごとに繁忙感を増しており、世の中を偏って見ていたのかもしれませんね。

    日本の政権が第3の矢をきちんと射てるか、にかかっているのではないでしょうか。
    もし射ることができたならマネーがドッと押し寄せるは必至でしょう。
    ダメならしゅんとならず、それなりに。


    ということは、来年は期待して良さそうですかね?
  • イメージ
    kabukabumanさん
    2013/12/14 03:49

    ぴーすびるさん、コメント有難うございます!

     

    私が本格的に株取引を始めたのは2005年からで

    それ以前は貯蓄のつもりで長期保有していた2銘柄と持株会だけしか

    株との関わりはありませんでした。

     

    ですから私の場合はリーマンショックに揉まれて今がある様なもので

    その頃は兎に角がむしゃらに投資の勉強をし、毎日相場の動きを記録し

    睡眠時間を削って深夜のCNBCに見入っていました。

     

    お蔭で株式投資で損をしないコツだけは覚えた様な気がしますが

    相場観だけは相変わらず曲がり屋で困っています。

     

    因みに来年の為替相場は平均的に1ドル110円以上を想定していますので

    東京市場はまだまだ伸びしろがあるのではないでしょうか。

    ただ「円安=何が何でもでも輸出株」という構図は失われかけていますので

    確かに銘柄の選択は難しいと思います。

     

    長期なら公共投資や国策銘柄を安いうちに仕込むのが本筋かも知れませんが

    例えば建設株を買うにしても

    リニア・カジノ・除染・東京五輪・都内マンション建築など

    出来るだけ多くの材料に絡みそうな銘柄を抽出したいと考えています。

     

     

     

     

     

  • イメージ
    kabukabumanさん
    2013/12/14 04:17

    Nice Guyさん、コメント有難うございます!

     

    11月の相場観はお見事でしたね。

    私はすっかり曲がり屋の本領を発揮し

    折角の急騰相場に乗り損ねてしましました。

    そんな私の予想ですから当たる可能性は極めて低いと自認しています。

     

    >日本の政権が第3の矢をきちんと射てるか・・・・・

     

    まさにその通りだと思います。

     

    因みに私が気になるのは来年の消費税増税に軽減税率の適用が無いことで

    このままでは大企業は潤うかも知れませんが

    中小企業や個人の懐は厳しさを増す可能性が高いと思います。

     

    増税や公共料金の値上げに見合った賃上げが行われるのか?

    本当に設備投資に金が回るのか?

    本当に正規雇用が増えるのか?

    空洞化に歯止めがかかる可能性はあるのか?

     

    どれをとっても個人的には疑問符ばかりですが

    それでも異次元緩和策が続く限り日本株は上昇すると思います。

     

     

     

     

  • イメージ
    yuhsanさん
    2013/12/14 05:33

    kabukabumanさん

    おはようございます

     

    そろそろ来年の相場に関心が行っているみたいですね。

    そりゃそうですよ!

    今の相場見てりゃ、来年のこといってなきゃやってられませんよね。

    来年は消費財値上げのため1万円を切るとか、どうも弱気が多いようですが……。

    私は来年ほど需給関係がよくなるときはないと思います。

    問題は今年大量に買った外国人の売りですが、日本が異次元緩和を続けている限り大きく売っては来ないと思います。

    日本では、年金基金の買いと日銀が買いにまわりますし、税制改悪の売りも収まります。

    来年の相場は需給相場となるとみています。

    2万円も決して夢ではありません。

  • イメージ
    進撃のこびとさん
    2013/12/14 06:29

    kabukabumanさん おはようございます。


    そのうち、安倍首相もバフェット・ルールを採用されるかもしれませんね。30%ですが。(私は全く蚊帳の外で困りません笑)

    正規雇用は増えず、派遣法が改案されておりますのでやはり雇用流動化が進みそうな。定額減税は10%時導入で、線引きを今思案されてるのではないでしょうか。

    大企業の内部留保に課税しようかとする案も出ているとか。

    そちらが設備投資にまわってきて、内需需要も拡大されていってほしいと願っております。

  • イメージ
    kabukabumanさん
    2013/12/14 15:20

    yuhsanさん、こんにちは!

     

    リーマンショック以降米国が行った量的緩和で

    如何に株価が需給に左右されるかということを改めて痛切に感じました。

     

    ダウは2007年の7000ドル台から上昇の一途を辿り

    今年16000ドルを突破しましたが

    為替など物ともしないダウ・ナスの上げっぷりを目の当たりにして来た以上

    来年の日経平均株価が20000円を超えない筈はないという

    予想ではなく確信めいたものを感じます。

     

    >問題は今年大量に買った外国人の売りですが、日本が異次元緩和を続けている限り大きく売っては来ないと思います。

     

    ご指摘の件は私も全く同感です。

    因みに、文末に添付させて頂いた資料によると

    2012年度の外人の日本株保有期間は平均3.36ヶ月という結果になっています。

    無論、日本株の投資環境が大きく好転したことから

    今年は長期保有が増加し保有期間は伸びていると推察出来ますが

    それでもある程度回転させている可能性考えれば(単なる想像です)

    異次元緩和に加え、来年彼らが日本株を大量に売る理由は益々無い様な気がします。

     

    http://www.nli-research.co.jp/report/nlri_report/2013/report130730.pdf

  • イメージ
    kabukabumanさん
    2013/12/14 15:41

    neoさん、こんにちは!

     

    バフェットルールですか。複雑なので私の頭では理解不能です

     

    >派遣法が改案されておりますのでやはり雇用流動化が進みそうな・・・

     

    確かにその通りだと思います。(少し矛盾を感じますが)

    正規雇用が増えるのはまだ当分先のことかも知れませんね。

     

    因みに日本企業の内部保留は外国人投資家にとって苛立たしいことだと思います。

    内部保留に課税すれば外人さんも喜ぶと思いますが

    企業にも夫々事情があるので難しい案件だと思います。

    とにかく増税より景気の回復が先決ですね。

     

    それから消費税10%導入時の特別減税措置ですが

    少なくとも生活必需品に対する非課税制度と

    贅沢品に対する増税をワンセットで行うべきというのが私の要望です。

    そうしなければ日本は実質的に世界一の消費税大国になってしまいます。

     

    財政再建を焦るあまり目先の税収に囚われていては逆効果ではないでしょうか。

    今の日本政府には「損して得取れ」という言葉の意味を

    もう一度良く考えて欲しいと思います。

     

コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。