kabukabumanさんのブログ
情報に振り回されますね(織り込み済みの正体)
昨日はギリシャ情勢を好感して上げたかと思えば
今日はギリシャ情勢を警戒して売られてるそうで
何だか個人は完全に振り回されている感じですね。
スペインの10年物国債の利回りを見ると、丁度オーメンになっています
ただ今日の相場の下げ理由にされるのは今更という気もします。
明日は大当たりで7が揃ったりして (((゚Д゚;)
因みに上値が重いので空売り状況が気になり調べてみたところ
トータルでは取引額の32%とやや多目ですが
価格規制のある空売りは13.7%で大きな変化はみられません。
5月は個人の買いが目立ったので、それぞれにヘッジをしておられるのでしょう。
それにしても日替わりで情報が二転三転する様では、買い場はまだまだ先ですね。
おまけに一体何がどれくらい相場に織り込まれているのか実態がよく分かりません。
ところでこの織り込み済みという表現はとても便利でいい加減な表現だと思います。
定量的に説明出来ない理由は説得力が無いだけでなく
下手に信用すると「話が違うじゃないか」なんてことになり兼ねないので要注意です。
強いて言えばアナリストや評論家紛いの人が使う助動詞みたいなものでしょう。
つまり can (・・の可能性がある) may(・・かも知れない) must(・・に違いない)
should (・・する筈だ) could(・・することも有り得る) would (・・だろう) might(・・かも知れない)
例えば「市場はギリシャのデフォルトを織り込んだでしょう」という話を見聞きした時は
次の様に解釈すれば良いと思います。
織り込んでいるかも知れない (し、織り込んでいないかも知れない)
織り込んでいるに違いない (と思うけど確信は無い)
織り込んでいるとも考えられる (が、人によって解釈は違う)
織り込んでいる可能性がある (が、別に根拠は無い)
織り込んでいるんじゃないの(多分)
逆に全く織り込まれていないと思っていたらそうでもなかったり。
何れにしても織り込み済みという表現は鵜呑みにしない方が賢明だと思います。
私も日記でいろいろ書いてますが、結局、金融緩和不足+不良債権処理先送りだから、問題が次から次へと湧いてくるのですね。
ギリシャが一旦クリアされても、次はスペイン、と湧いてくるのです。
織り込まなければいけない材料が次から次へ出てくる。
マーケットのムードに目を凝らすよりも、一歩引いて大局的な流れで投資したほうが良いのかもです。
変なヒトがドイツの首相になったものです。
jojuさん、何時もコメント有り難うございます!
世界経済自体が複雑に連動している訳ですから
EUに限って考えれば連鎖倒産なんて当たり前のことですね。
最終的にはドイツだってどうなるか分かりません。
EUに多額の投資を行っている中国も打撃を受けますね。
現に中国の対EU輸出額は減り続けていますし・・・・・
勿論中国に限ったことではなく新興国の経済にまで波及します。
こういう負の連鎖が金融不安の怖いところですね。
私事ですが、先頃欧州を訪問し、ユーロ加盟国の経済格差を改めて実感しました。
国民所得の違いは承知していましたが
例えばスロバキアはドイツに比べ国民の平均年収は6分の1程度ですが
ガソリン価格はドイツより高く、国民生活を圧迫しているという話でした。
或いは低所得国の有能な技術者や医師などが所得の高い国へ次々に移動し
一種の社会問題になっているのだとか。
このままでは経済格差は益々拡がってしまいます。
国境を越えて自由に行き来出来るのは便利ですが
経済の国境を超えるのは至難の業だとつくずく感じます。
>マーケットのムードに目を凝らすよりも、一歩引いて大局的な流れで投資したほうが良いのかもです。
まさしく仰る通りだと思います。
もはやユーロ圏だけの問題ではありませんし・・・・・
ただ大局的な流れを判断するのは難しいですね。
特に個人投資家はマーケットのムードに反応し易い
・・・・・というか騙されてしまうことが多いので
この先沢山の犠牲者が出るのではないか心配です。
欧州へ行かれてるんですね。 うらやましい。
ヒトが国境をまたいで動くようになっているのは良い兆しと思います。
スペインでもドイツ語の習得がちょっとしたブームになってるようですし、ギリシャからドイツに出稼ぎに行く流れも出始めているようです。
このように労働者の移動が活発になれば、ユーロ問題は解消していくのでしょう。
労働者の移動が容易な日本国内で、統一通貨『円』の問題が生じないのと同じ理屈で、、、(地方から都市へ労働者が動く=富が都市から地方へ送金されるので経済格差の解消につながりますねby最適通貨圏理論)。
ま、しかし、この動きは今般景気回復局面では、あまり意味を持つほどにならないでしょう、たぶん。
結局、問題再燃後でもいいから、逐一、金融緩和を拡大させてくれれば、失速はないのだと思います。
流動性リスクへの国際協調はあるし、アジアにせよ、自己資金もあるので(市場もそれなりに大きくなってます)、欧州資金引き上げで90年代のショックがそのまま再現されるとは思えないのです。
ただ、ボラテリテイは大きくなるのでしょうねえ(--;
ドイツ首相、経済音痴なうえに頑固ですから。
大ショックに至る確率がゼロ、とは言い切れない頑固さがあるとこが怖いのですが、、、
人の交流は良い事だと思います。
欲を言えば新しい技術を習得し、それを故郷に持ち帰って
自国の発展に役立てる、そんな真の経済交流が理想的ですね。
ただ優秀な人材が高い報酬を求めて次々に移住してしまうと
競争力の格差が拡がるばかりで、新たな社会問題になり兼ねません
ところで私が疑問に思うのは
元々財政状態の悪かった国がユーロに加盟した真意です。
ギリシャの様にバランスシートを粉飾してまでユーロに加盟した国は
ECBの援助を受けたいためにユーロに加盟したと思われても仕方ありません。
つまり財政危機国が他人のサイフを当てに加盟したのであれば
何れ破綻に追い込まれるのは時間の問題だったと思います。
結局財政危機国が次々に(予想通り)白旗を掲げ
緊縮財政を条件に融資を受けることが出来た訳ですから
ある意味思惑通りだったのではないでしょうか。
しかも融資を受けて自国の国債を買い支えていたとなれば
聡明なドイツ国民はさぞかしハラワタが煮えくり返っていることでしょう。
メルケル首相の支持率が下がるのは当然です。
こうなるとユーロ加盟国に頼もしいニュー・リーダーが現れない限り
問題の解決は一向に進まない様な気がします。
ドイツはPIIGSをユーロに入れたことで通貨安の旨味を得ています。
お互いさまなのです。
今の問題はドイツが旨味を得ているのに、支払い(財政支援や金融緩和)を渋っていることです。
>今の問題はドイツが旨味を得ているのに、支払い(財政支援や金融緩和)を渋ってい ることです。
いくら外貨を稼いでも通貨価値は上がらない。確かに旨い話ですね。
しかも貰えるものはしっかり貰って、払う方は渋る。
ドイツという国の支配的な一面が窺える様な気がしますね。
ただユーロ安が続くとドイツはインフレに振れると思いますが
ドイツにとって好ましいことではありませんよね。
つまりデメリットという面ではどうなんでしょうか?
またの機会にでもご意見をお聞かせ下さい!
それがドイツの成すべき支払いということですね。
緩和拡大で国内インフレアップとなるので、ドイツこそ緊縮財政やら増税が必要ですね。
ますます健全財政になっていいかも知れません。
jojuさん、レス有難うございました。
たいへん勉強になりました。
今後ともよろしくお願い致します!
m(_ _)m