NK225の週足は8週連続のダウンとなりましたが、これは何と20年振りのことです。
前回の連続ダウンは1992年2月24日の週に始まり4月27日まで連続9週間続きました。
その引き金となった原因は、同年2月19日に当時の経済企画庁が
1年間遡って日本がリセッション入りしたことを発表したことでしょう。
つまりバブル経済は、既に1年前(1991年初頭)に終焉していたことをこの時公表した訳です。
因みに1991年といえばジュリアナ東京が閉店した年だと聞いています。
残念ながら私に当時の記憶は殆どありませんが、既に日本経済凋落のサインは
様々なところから発信されていたのだと思います。
話が逸れましたが、今回9週連続下落の記録を更新する可能性はあるでしょうか。
恐らくあるだろうというのが私の意見(予感かも?)です。
少なくともギリシャが何処へ向かうのかが明確になるまで地合の好転は望めないでしょう。
しかも東京市場は相変わらず外人が売り、個人が買う(買わされる?)という構図が続いています。
想えば4月3日までNK225は10000円の大台をキープしていました。
この頃信用で買い向かった個人投資家は、現在大きな含み損を抱えた上に
ユーロ危機の成り行きに戦々恐々としているでしょう。
勿論賢明な投資家さん達は早めに手当てされたと思いますが
5月に入ってからも個人の買いが目立つことから
再び新たな犠牲者が増えるのではないかと心配です。
いずれにしても日経平均の週足が8週続いて下落したという事実は
それだけユーロ危機が世界経済に与える影響が大きいことを示唆しています。(勿論見えない恐怖もあります)
今後はユー圏の情勢と株価動向(特に外人動向)を睨みながら買い場を探ることになりますが
仮に絶好の買い場に乗り遅れたとしても決して後悔する必要はありません。
何故なら、損をするより儲け損ねる方が余程マシだからです。
特に地合が悪い時はこういう考え方が大事だと思います。