kabukabumanさんのブログ
欧州旅行を終えて
*写真はハンガリーの首都ブダペスト(ブダ地区からペスト地区を望む)で
間を流れているのは「美しくもなければ青くもないドナウ川」です
久しぶりに日記を書きます。
今回の旅行は4月21日から5月5日まで2週間かけて欧州8ヶ国を巡りました。
正直なところ身体はヘトヘトでしたが、やはり旅はヨーロッパが一番だと改めて感じました。
ただ今回の旅は、歴史や文化だけでなくEUの経済にも興味深々で
この点が過去の旅行とは大きく違っていたと思います。
今回の旅行で感じたことは、EU諸国の経済格差が思いのほか大きいということです。
例えばユーロ加盟国の平均年収を見ると、日本より高い国はルクセンブルグ(欧州でトップ)だけで
次いでドイツ・オーストリア・ベルギー・オランダ・フィンランド・フランス・アイルランドですが
その差は僅かしかありません。(それでも300万円未満で日本に比べれば低い水準)
後はイタリア・スペイン・ポルトガル・スロベニア・マルタ・キプロス・ギリシャ・エストニア・スロバキアの順ですが
1位のルクセンブルグと最下位スロバキアの平均年収を比較すると
約10倍(ドイツとスロバキアは6倍)もの開きがあるそうです。
因みにEUに加盟していながらユーロ非加盟のチェコ・ハンガリー・ポーランドは
スロバキアよりやや高いものの、例えばチェコとお隣りのドイツは5倍の開きがある様です。
ハンガリーで聞いた話ですが、医師が一人前になるとイギリスへ出稼ぎに行くのだそうです。
イギリスで働けば給料が7倍貰えるそうで
このままではハンガリーから医師が消えてしまうという笑い話の様な悩みがあるのだとか。
次にユーロ圏の物価ですが、食料品や電化製品は品物によってまちまちで
ガソリンはせいぜい10%程度の差(日本と殆ど変わりません)
つまり年収には大きな格差があるにも関わらず、物価の格差はあまり無いという矛盾を強く感じました。
例えばスロバキアではガソリン価格が高騰(日本より2割高くらい)していて
EU諸国の中でもトップクラスだそうです。
因みに来年からスロバキアでフォルクス・ワーゲンが電気自動車を量産する予定だそうです。
話が尽きないので一旦まとめますが
個人的に統一通貨(ユーロ)には少々無理があるのではないかという印象を受けました。
また今回の信用危機で、救う側も救われる側も国民感情は脱ユーロに傾いている様にも感じました。
この問題は、今後フランスやドイツの政局変化と共に表面化する可能性が否定出来ません。
そう考えると株などやっている場合ではないのかも知れませんね。
ここから先はリスク管理が益々重要になって来ると思います。
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こんにちは
ヨーロッパの都市は
歴史を感じさせてくれますね^^
欧州の格差は
日本の都道府県で
所得が何倍も格差があるようなものですね
貴重な情報
有難うございます
勁草(けいそう)さん、コメント有難うございます。
2週間の滞在では何も言えませんが
人々の生活ぶりには数字上の経済格差ほど差異を感じませんでした。
お金が無ければ無いなりの楽しみ方を知っているというか
つまりは日本人よりはるかに心が豊かなのでしょうね。
ただチェコとスロバキアの様に
隣国同士といえども人間性が異なるのは良く分かりました。
因みに私はチェコ人よりスロバキア人の方が好きですね。