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EU財政危機国の国債償還予定(向こう3年間)

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*写真はブダペスト市内を走る市電

 

スペイン第3位の銀行バンキアが不動産バブルの崩壊により一部国有化へ。(昨日の報道です)

スペインの銀行では不動産バブルの崩壊により

総額でおよそ19兆円に及ぶ不良債権が発生する可能性があるそうです。

しかも不動産価格はピーク時に比べまだ25%しか下がっておらず

これから下げが加速するとの見方が広がっています。

これに伴い国債金利も上昇し、現在10年債が6%(5年債5%、30年債6.4%)となっていますが

20%を超す失業率から考えても、同国の経済は事実上破綻している様に思えます。

 

おまけにスペインは、向こう3年間で4000億ユーロの国債償還を控えていますが

現在セーフティネットが有する原資は7000億ユーロしかありません。

そのため1兆2千億ユーロまで資金増強を図る準備を進めている様ですが

デフォルトの危機が噂されている他の国でも

向こう3年間の国債償還はポルトガル660億ユーロ(10年物利回り11%)

ギリシャ620億ユーロ(同24.5%)、そしてイタリアが7800億ユーロ(同5.5%)となっており

EU経済はこれから本格的な正念場を迎えることになります。

 

またEUの不況がさらに深刻化すれば、EUへの輸出比率が高い国への影響は計り知れません。

(参考 - 1位中国20%、2位米国18.5%・・・・・・・・・・日本11%  : 2010年度統計)

余談ですが、今回の欧州訪問では日本車の姿が少く、ヒュンダイがやたらと目立ちました。 (~_~;)  

巷では、EUの経済は今年後半から上向くなどとも言われていますが

とことん能天気な私でも、そこまで楽観的に考えることは出来ません。

今やEUのお荷物となっているギリシャ、スペイン、ポルトガル、イタリアの国民気質は

認識不足かも知れませんが、私より能天気に思えて仕方ありません。それが恐怖です(((゚Д゚;)

 

さて東京市場ですが、嘗ての国際優良株は見る影もなく、その上復興関連株も軒並み叩き売られて

元気が良いのは新興株(ボロ株を含む)だけ。

どうやら外人が売って個人が買わされるパターンの様ですね。

週明けはの日経平均は8900円の攻防でしょうか。そして近いうちに8500円?

因みに騰落レシオは66.5%まで下がりましたが、火種は沢山あるので気を付けないといけませんね。

 

 

 







2件のコメントがあります
  • イメージ
    勁草(けいそう)さん
    2012/5/12 16:15

    こんにちは

     

    欧州は根本的な解決策がないから

    小出しに対策を出して

    一時的に対策を好感しても

    また、しばらくしたら

    新たな問題が再発生

    という繰り返しになるんでしょうかね。。。

  • イメージ
    kabukabumanさん
    2012/5/12 22:39

    勁草(けいそう)さん、コメント有難うございます。

     

    結局EUのソブリン危機に特効薬はないということでしょう。

     

    >新たな問題が再発生という繰り返しになるんでしょうかね

     

    新たに発生する問題は既に予測されていると思います。

    ただ緊縮財政と景気回復を同時に実現させることは無理なので

    場当たり的な対応で時間稼ぎをしながら徐々に景気回復を待つしか

    方法がないのだと思います。

     

    しかし問題は当該諸国の国民意識ではないでしょうか。

    私の知る限り、デフォルトの危機に直面している国の多くは

    国民が義務を果たす以上に権利を主張する傾向が強い様に思えます。

    勿論政治家の舵取りも重要ですが、その政治家もまた同国の国民です。

     

    あまり他国の悪口は言いたくありませんが

    スペイン、ポルトガル、ギリシャなどは全体的に規律が甘いと思います。

    悪く言えばいい加減、無責任とでも言いますか・・・・・

     

    例えばポルトガルで見掛けた光景ですが

    バスの窓にしがみついたり、屋根に乗っかって無賃乗車をする人々を

    危険行為や無賃乗車を注意することもなく、皆笑って見過ごしています。

    善意に解釈すれば「おおらか」ともとれますが、日本人には信じられない光景です。

    因みにイタリアや、過去に2度デフォルトを経験したアルゼンチンなども

    国民性は総じて能天気(日本人から見るといい加減)なので

    借金を取り立てるのは難しい国の一つだと思います。

     

    スペインは置き引き天国とも言われ、世界一窃盗犯が多い国だと言われますが

    さらにその上を行くのがギリシャ人でしょう。

    ギリシャ人は一見明るくポジティブ思考に思えますが

    とんだ裏の顔も持っています。

    ギリシャ経済の最大の特徴は、何とGDPの3割を超える

    シャドーエコノミーと言われる犯罪収入です。

    例えば、脱税、収賄、麻薬取引、売春・・・・・・・など上げればキリがありません。

    偽ブランド品についても東の横綱が中国なら

    ギリシャは間違いなく西の横綱でしょう。

    オリンピック誕生の地、パルテノン神殿を初めとする数々の歴史遺産

    そして地中海に浮かぶ美しい島々・・・・・・

    こうした光景にすっかり騙されてしまいますよね

     

    話が大きく反れて申し訳ありません。

    結局EUのソブリン危機は、いくらユーロ圏の他国が救済しようとしても

    救済される側の国民が権利ばかり主張していると

    事態は悪化するばかりだと思います。

     

    日本やドイツが第二次世界大戦後、世界経済をリードする国にまで成長したのは

    やはり国民が黙々と働いた結果ですから

    支援される側が最大限の努力をしなければ無駄に終わる可能性が高いと思います。

    そういう意味で、現在危機に直面しているギリシャ、スペイン、ポルトガル、イタリアは

    果たして大丈夫なのか?個人的にはひじょうに心配です。

     

    もそしてう一つ危惧することは個人的に最大の疑問でもありますが)

    何故貧しいスロバキアがギリシャを援助しなければならないのか?

    救済する側の国民は恐らくそう考えていると思います。

    世間はユーロは絶対崩壊しないと言いますが

    ドイツですらそうである様に、援助する側の国民感情が爆発すれば

    ユーロが崩壊しないと断言することは出来ないような気がします。

     

    (長い返信でスミマセン!)

     

     

     

    この他アイルランドやハンガリーなど数カ国も白旗を揚げていますから

    果たして金融政策での問題先送りには限度があるのではないかと

    心配で仕方ありません。

     

     

     

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