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【↑】日経平均 大引け| 続伸、米株高・アジア株上昇でリスクオンの買い継続 (12月13日)

配信元:株探
投稿:2018/12/13 16:21

日経平均株価
始値  21755.13
高値  21871.34(12:38)
安値  21675.66(09:58)
大引け 21816.19(前日比 +213.44 、 +0.99% )

売買高  13億3279万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆3993億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続伸、米株高・アジア株高・円安で投資家心理が改善
 2.米中摩擦は中国側に譲歩姿勢みられ、警戒感後退しリスクオンの流れ
 3.「中国製造2025」の見直し検討などの報道が、全般プラスに作用
 4.海外ヘッジファンドの先物買い戻しで裁定買いを通じ現物株に浮揚力
 5.全体の74%の銘柄が上昇、鉄鋼、海運、建設などへの買いが目立つ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは157ドル高と反発した。米中貿易摩擦の改善に楽観的な見方が強まり買いが優勢となった。

 東京市場では、リスクオン継続の地合いとなった。米株高や円安、さらに取引時間中はアジア株上昇などが好感され日経平均株価の上げ足を助長した。

 13日の東京市場は、前日に日経平均が450円を超える急反発をみせた流れを引き継ぎリスクを取る動きが優勢、2日間で上げ幅は660円強に達した。米株高に加え、取引時間中に外国為替市場で円安が進行、アジア株が総じて高かったことなども投資家心理を改善させた。その背景には中国が「中国製造2025」の見直しや米国農産物の輸入拡大などを検討しているとの観測が流れ、米中貿易摩擦問題に対する警戒感が緩和されたことがある。海外ヘッジファンドの先物へのショートカバーが裁定買いを通じ現物株市場にも浮揚力を与えた。ただ、フシ目の日経平均2万2000円近辺では戻り待ちの売り板が厚く、後場は2万1800円台でもみ合う展開に終始した。業種別では鉄鋼や海運、建設株などが強い。東証1部全体の74%の銘柄が上昇した。

 個別では、武田薬品工業<4502>が売買代金トップで大きく買われたほか、ファーストリテイリング<9983>も大幅高。ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>も上昇した。資生堂<4911>が堅調、コマツ<6301>も上値を追った。サイバーコム<3852>、エー・アンド・デイ<7745>が値を飛ばし、アカツキ<3932>も物色人気に。東京個別指導学院<4745>、アルヒ<7198>も買いを集めた。イビデン<4062>千代田化工建設<6366>なども高い。
 半面、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、トヨタ自動車<7203>が冴えず、昭和電工<4004>も売られた。キーエンス<6861>村田製作所<6981>も下値を探り、花王<4452>も安い。Hamee<3134>が急落、ダブル・スコープ<6619>ネクステージ<3186>も大幅安。OKI<6703>の下げも目立った。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028>武田 <4502>ファナック <6954>テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約104円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984>花王 <4452>信越化 <4063>NTTデータ <9613>ブリヂストン <5108> 。押し下げ効果は約26円。うち13円はソフトバンク1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)海運業、(3)金属製品、(4)建設業、(5)非鉄金属。一方、下落は4業種のみで下落率の上位から(1)水産・農林業、(2)電気・ガス業、(3)ゴム製品、(4)情報・通信業。

■個別材料株

△日本サード <2488> [JQ]
 自社AIサービスがAmazon Connectと連携。
ファーマF <2929> [東証2]
 8-10月期(1Q)経常は赤字縮小で着地。
菊池製作 <3444> [JQ]
 今期最終を15倍上方修正・11期ぶり最高益更新へ。
アセンテック <3565> [東証M]
 今期経常を6期ぶり最高益に23%上方修正、配当も4円増額。
ポールHD <3657>
 子会社が「チャトボット導入コンサルティングサービス」開始。
東京個別 <4745>
 立会外分売を中止。
旅工房 <6548> [東証M]
 10月旅行取扱高23%増。
テクポイント <6697> [東証M]
 中国の監視カメラ排除で思惑。
イオン <8267>
 日本のオーガニック市場の拡大に向けてビオセボン社に出資へ。
理研グリン <9992> [JQ]
 前期経常を36%上方修正。

秋川牧園 <1380> [JQ]
 東証が信用規制。
Hamee <3134>
 上期経常が微減益で着地・8-10月期も1%減益。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)サイバーコム <3852> 、(2)A&D <7745> 、(3)アクセル <6730> 、(4)ランド <8918> 、(5)アカツキ <3932> 、(6)オリンピック <8289> 、(7)名村造 <7014> 、(8)DIT <3916> 、(9)東京個別 <4745> 、(10)イビデン <4062>
 値下がり率上位10傑は(1)Hamee <3134> 、(2)WSCOPE <6619> 、(3)ネクステージ <3186> 、(4)キャリインデ <6538> 、(5)ビジョン <9416> 、(6)スプリックス <7030> 、(7)グッドコムA <3475> 、(8)OKI <6703> 、(9)T&Gニーズ <4331> 、(10)ソラスト <6197>

【大引け】

 日経平均は前日比213.44円(0.99%)高の2万1816.19円。TOPIXは前日比10.04(0.62%)高の1616.65。出来高は概算で13億3279万株。東証1部の値上がり銘柄数は1583、値下がり銘柄数は482となった。日経ジャスダック平均は3498.98円(14.72円高)。

[2018年12月13日]

株探ニュース
配信元: 株探
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