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【↑】日経平均 大引け| 反発、方向感に欠ける展開も主力株の一角に買い (5月14日)
日経平均株価
始値 38287.99
高値 38477.68(09:22)
安値 38084.71(12:36)
大引け 38356.06(前日比 +176.60 、 +0.46% )
売買高 21億1328万株 (東証プライム概算)
売買代金 5兆0680億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、後場に買い直される展開
2.朝方は買い一巡後に値を消し、一時マイナス圏
3.日経平均寄与度の高い値がさ株が下値を支える
4.パウエルFRB議長講演や米CPI前で上値にも重さ
5.売買代金5兆円超、値下がり数が値上がり上回る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比81ドル安と9日ぶりに反落した。米卸売物価指数(PPI)の発表を控え、持ち高調整や利益確定の売りが優勢となった。
東京市場では、方向感の見えにくい展開ながら、後場に入って主力株の一角が買い直され、日経平均株価は高く引けた。
14日の東京市場は、朝方に日経平均が高く始まったものの、買い一巡後に値を消し一時マイナス圏に沈んだ。しかし、後場に入ると再び買い戻されるなど目まぐるしく強弱が入れ替わり、結局後場の高値で着地した。前日は欧州の主要国の株価が総じて上昇一服となり、米国株市場でもNYダウが9日ぶりに反落となったが、東京市場では相対的に株価が低位にあったことで、下値抵抗力を発揮した。日経平均寄与度の高い値がさ株の一角が買われ全体指数を支えた。日本時間今晩に予定されるパウエルFRB議長の講演内容や明晩に発表される4月の米消費者物価指数(CPI)を控え、積極的に上値を買い進む動きはみられず、個別株もプライム市場の値下がり銘柄数が値上がりを上回った。売買代金はフシ目の5兆円を上回ったが、これは前週末以来で5月に入ってからは2回目。
個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が買われたほか、ソフトバンクグループ<9984>も商いを伴い上昇。トヨタ自動車<7203>もしっかり。任天堂<7974>が上値を追い、ダイキン工業<6367>、日立製作所<6501>なども買いの勢いが勝った。ENEOSホールディングス<5020>が急速人気化した。堺化学工業<4078>、アイロムグループ<2372>、三菱製紙<3864>、三井松島ホールディングス<1518>がストップ高人気となり、古河電気工業<5801>も急騰。大林組<1802>の上げも目立った。
半面、ディスコ<6146>が安く、TOWA<6315>も利益確定売りで大幅反落、ソシオネクスト<6526>も軟調。日本マイクロニクス<6871>が急落、アシックス<7936>も売られた。スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>がストップ安に売り込まれ、東洋炭素<5310>、イーレックス<9517>などが大幅安。イトーキ<7972>、プレス工業<7246>、大真空<6962>なども大きく値を下げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、アドテスト <6857>、レーザーテク <6920>、スズキ <7269>、任天堂 <7974>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約146円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519>、KDDI <9433>、日産化 <4021>、塩野義 <4507>、NTTデータ <9613>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約58円。
東証33業種のうち上昇は18業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)その他製品、(3)海運業、(4)サービス業、(5)パルプ・紙。一方、下落率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)ゴム製品、(3)水産・農林業、(4)ガラス土石製品、(5)保険業。
■個別材料株
△三井松島HD <1518> [東証P]
シティインデックスイレブンスと共同保有者が6.97%保有で思惑働く。
△大林組 <1802> [東証P]
25年3月期一転増益見通しで増配も。
△アイロムG <2372> [東証P]
MBO発表で1株2800円のTOB価格にサヤ寄せ。
△三菱紙 <3864> [東証P]
利益大変貌の決算サプライズで投資マネー呼び込む。
△堺化学 <4078> [東証P]
25年3月期は84%営業増益で55円増配見通し。
△エルミック <4770> [東証S]
図研 <6947> が完全子会社化目指しTOB実施へ。
△サワイGHD <4887> [東証P]
25年3月期は4割営業増益で実質増配見通し、1株から3株への株式分割も発表。
△アドベンチャ <6030> [東証G]
大規模な自社株買いを好感。
△アイスコ <7698> [東証S]
株主優待制度新設と株式2分割・今期増益予想を好感。
△ミラースHD <8897> [東証P]
25年3月期連続最高益更新・6円増配計画を評価。
▼バルカー <7995> [東証P]
25年3月期は前期に続いて営業減益見通し。
▼スクエニHD <9684> [東証P]
主要コンテンツ開発中止で前期業績は計画を大幅に下振れ。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)堺化学 <4078>、(2)アイロムG <2372>、(3)古河電 <5801>、(4)三菱紙 <3864>、(5)三井松島HD <1518>、(6)大林組 <1802>、(7)日シス技術 <4323>、(8)サワイGHD <4887>、(9)ミラースHD <8897>、(10)Jエレベータ <6544>。
値下がり率上位10傑は(1)ケイアイ不 <3465>、(2)スクエニHD <9684>、(3)フジミインコ <5384>、(4)バルカー <7995>、(5)イトーキ <7972>、(6)プレス工 <7246>、(7)東洋炭素 <5310>、(8)ピラー <6490>、(9)大真空 <6962>、(10)キッツ <6498>。
【大引け】
日経平均は前日比176.60円(0.46%)高の3万8356.06円。TOPIXは前日比6.87(0.25%)高の2730.95。出来高は概算で21億1328万株。東証プライムの値上がり銘柄数は746、値下がり銘柄数は874となった。東証グロース250指数は659.26ポイント(8.66ポイント高)。
[2024年5月14日]
株探ニュース
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