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【↓】日経平均 大引け| 小反落、米株高も上値が重く引け際に軟化 (10月21日)

配信元:株探
投稿:2024/10/21 18:35

日経平均株価
始値  38960.20
高値  39119.67(11:23)
安値  38775.59(09:13)
大引け 38954.60(前日比 -27.15 、 -0.07% )

売買高  15億0134万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆4127億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は小反落、引け際の大口売りでマイナス圏へ
 2.朝方に下値を試した後切り返すも、上値重い展開続く
 3.総選挙控え、3万9000円台では持ち高調整の売り優勢
 4.米ハイテク株高受け、半導体関連が買われ全体支える
 5.売買代金は3兆4000億円台、約1ヵ月半ぶりの薄商いに

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは前日比36ドル高と3日続伸した。ネットフリックスの好決算を背景にハイテク株を中心に買いが優勢となった。

 週明けの東京市場では、方向感の見えにくい地合いとなり、日経平均株価は引け際に軟化し小幅ながら反落となった。前週末の米株高の地合いを引き継げなかった。

 21日の東京市場は、朝方に売り買い交錯で始まった後、海外投資家とみられる大口売りに下値を試す展開となった。しかし、その後はじりじりと水準を切り上げ、前引け近くに日経平均は3万9100円台まで買われこの日の高値をつけた。前週末の米国株市場でハイテク株中心に堅調な値動きで、これに追随し半導体関連株などを買い戻す動きが誘発された。しかし、上値の重さが意識され、その後は3万9000円台を挟みもみ合う展開に。それでも後場はおおむねプラス圏で推移したが、取引終了間際に先物を絡めた売りが出て、日経平均を押し下げている。27日に投開票が行われる衆議院総選挙を控え、3万9000円台ではポジション調整の売り圧力が強い。プライム市場の売買代金は3兆4000億円台にとどまり9月3日以来約1ヵ月半ぶりの低水準だった。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが冴えず、売買代金2位となった三菱重工業<7011>IHI<7013>川崎重工業<7012>など防衛関連株が利食われた。フジクラ<5803>も軟調。東洋証券<8614>が急反落、ベイカレント<6532>も大幅安。北陸電力<9505>北海道電力<9509>九州電力<9508>など電力株への売りが目立つ。ジンズホールディングス<3046>も安い。
 反面、売買代金で断トツとなったディスコ<6146>が上昇したほか、アドバンテスト<6857>の上げ足の強さが目立っている。レーザーテック<6920>東京エレクトロン<8035>などの半導体製造装置大手は総じて堅調だった。ソフトバンクグループ<9984>がしっかり、日本郵船<9101>川崎汽船<9107>など海運株が上値を追った。霞ヶ関キャピタル<3498>が高く、キーエンス<6861>も買いが優勢だった。インターメスティック<262A>が値上がり率トップ、サンウェルズ<9229>PKSHA Technology<3993>なども値を飛ばした。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>東エレク <8035>リクルート <6098>SBG <9984>ディスコ <6146>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約110円。うち56円はアドテスト1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>KDDI <9433>TDK <6762>信越化 <4063>第一三共 <4568>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約75円。うち40円はファストリ1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)ゴム製品、(3)精密機器、(4)サービス業、(5)ガラス土石製品。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)水産・農林業、(3)銀行業、(4)食料品、(5)保険業。

■個別材料株

モノタロウ <3064> [東証P]
 SMBC日興証券が目標株価2800円に増額修正。
マーケットE <3135> [東証P]
 生成AI活用の業務効率化策を手掛かり視。
クラウドW <3900> [東証G]
 DX内製化支援サービスを提供開始。
パークシャ <3993> [東証P]
 AI関連株への資金シフトが本格化。
エクサWiz <4259> [東証G]
 宝印刷と株主総会の想定問答の作成支援開始。
楽天グループ <4755> [東証P]
 楽天モバイルの契約数が800万回線を突破。
プラスゼロ <5132> [東証G]
 「AEI」の社会実装の担い手として頭角現す。
ファーストA <5588> [東証G]
 会計DX担うAIソリューションを評価。
ABEJA <5574> [東証G]
 エヌビディア関連の一角でAIソフトウェア関連株の物色人気。
イトクロ <6049> [東証G]
 第4四半期に特別利益を計上へ。

JT <2914> [東証P]
 カナダのたばこ訴訟で3社に3.5兆円の和解案提示が明らかに。
東洋証券 <8614> [東証P]
 上半期営業減益見通しをマイナス視。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)インターメス <262A>、(2)Jテック・C <3446>、(3)サンウェルズ <9229>、(4)イオンファン <4343>、(5)マーケットE <3135>、(6)パークシャ <3993>、(7)理計器 <7734>、(8)ローツェ <6323>、(9)チヨダ <8185>、(10)タツモ <6266>
 値下がり率上位10傑は(1)東洋証券 <8614>、(2)住友ファーマ <4506>、(3)ベイカレント <6532>、(4)ユニチカ <3103>、(5)群馬銀 <8334>、(6)北陸電 <9505>、(7)IHI <7013>、(8)三菱重 <7011>、(9)北海電 <9509>、(10)九州電 <9508>

【大引け】

 日経平均は前日比27.15円(0.07%)安の3万8954.60円。TOPIXは前日比9.07(0.34%)安の2679.91。出来高は概算で15億0134万株。東証プライムの値上がり銘柄数は698、値下がり銘柄数は888となった。東証グロース250指数は631.91ポイント(8.54ポイント高)。

[2024年10月21日]


株探ニュース
配信元: 株探

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