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【↓】日経平均 大引け| 大幅に4日続落、米長期金利上昇や人民元安を警戒 (10月9日)

配信元:株探
投稿:2018/10/09 16:23

日経平均株価
始値  23550.47
高値  23587.05(11:27)
安値  23442.46(14:55)
大引け 23469.39(前日比 -314.33 、 -1.32% )

売買高  15億6850万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆0380億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は大幅安で4日続落、2万3500円を割り込んで着地
 2.米長期金利上昇と中国人民元安・株安に対する警戒感から売り優勢に
 3.中国人民銀行の預金準備率引き下げが米中貿易摩擦問題の再燃を暗示
 4.CTAなどの高速アルゴリズム売買の影響も日経平均の値動きに反映
 5.東証1部全体の86%の銘柄が下落、売買代金は3兆円上回る水準に

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは39ドル高と3日ぶりに反発した。金利高止まりなどを警戒しハイテク株が売られたものの、ウォルマートなど小売り株が買われ指数を押し上げた。

 3連休明けの東京市場では終始売り優勢の展開となり、日経平均株価は大幅安で始まった後、前場後半にいったん下げ渋る動きをみせたものの、後場に売り直された。

 9日の東京市場は、前週後半の米長期金利上昇を背景としたリスク警戒ムードが尾を引く展開。中国人民銀行が預金準備率を引き下げたことで人民元安を招き、米中貿易摩擦の問題が改めてクローズアップされた。前日の米株市場では、NYダウが3日ぶりに反発したものの、ナスダック指数などは続落歩調にあり、中国・上海株市場も国慶節明けとなった前日に波乱含みの動きをみせたこともあって、買い手控えムードは強い。半導体関連株に売りがかさみ、投資マインドを悪化させたほか、CTAなど高速アルゴリズム売買の影響も下げ足を加速させる背景になったとみられている。東証1部全体の86%の銘柄が下落。なお、下値では買い向かう動きも観測され、売買代金は3兆円を上回った。

 個別では、任天堂<7974>が1000円超の下げとなったほか、トヨタ自動車<7203>ソフトバンクグループ<9984>も安い。キーエンス<6861>の下げも目立つ。東京エレクトロン<8035>SUMCO<3436>信越化学工業<4063>など半導体関連も売られた。アルテック<9972>が急落したほか、古野電気<6814>レノバ<9519>も大きく値を下げた。アルヒ<7198>大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>なども下落した。
 半面、ファーストリテイリング<9983>が堅調、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>も高い。システムインテグレータ<3826>が急騰、クラリオン<6796>ゴールドウイン<8111>も大幅上昇した。エスクロー・エージェント・ジャパン<6093>が物色人気を集めたほか、ブレインパッド<3655>エックスネット<4762>なども上値追い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028>キッコマン <2801>セコム <9735>住友不 <8830> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約52円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984>東エレク <8035>ファナック <6954>信越化 <4063>ダイキン <6367> 。押し下げ効果は約114円。

 東証33業種のうち上昇は不動産業のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)建設業、(2)陸運業、(3)証券商品先物、(4)倉庫運輸関連、(5)ゴム製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)電気機器、(2)輸送用機器、(3)鉱業、(4)ガラス土石製品、(5)金属製品。

■個別材料株

薬王堂 <3385>
 第2四半期営業益の通期計画進捗率55%。
Fスターズ <3687>
 NEDOの「次世代コンピューティング技術の開発」に採択。
SI <3826>
 上期経常は82%増益で上振れ着地。
大有機 <4187>
 今期経常最高益予想を12%上乗せ、配当も4円増額。
△ヤマシナ <5955> [東証2]
 アルアーマナットを米国で権利化へ。
フロイント <6312> [JQ]
 上期大幅営業減益も受注2ケタ増を好材料視。
ライフネット <7157> [東証M]
 9月新契約件数5261件で2ヵ月連続で5000件突破。
△アドヴァン <7463>
 上期経常利益は一転10.9%増益で上振れ着地。
壱番屋 <7630>
 8月中間期は営業減益も従来予想を上振れ着地。
エイシアンS <8946> [JQ]
 投資事業行う子会社設立

▼鳥貴族 <3193>
 9月既存店売上高が9ヵ月連続で前年下回る。
キャリアL <6070>
 今期経常を60%下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)SI <3826> 、(2)多木化 <4025> 、(3)OATアグリ <4979> 、(4)大有機 <4187> 、(5)クラリオン <6796> 、(6)TDCソフト <4687> 、(7)PI <4290> 、(8)ゴルドウイン <8111> 、(9)壱番屋 <7630> 、(10)薬王堂 <3385>
 値下がり率上位10傑は(1)アルテック <9972> 、(2)アイビーシー <3920> 、(3)古野電 <6814> 、(4)中広 <2139> 、(5)キャリアL <6070> 、(6)レノバ <9519> 、(7)M&Aキャピ <6080> 、(8)SUMCO <3436> 、(9)久光薬 <4530> 、(10)河合楽 <7952>

【大引け】

 日経平均は前日比314.33円(1.32%)安の2万3469.39円。TOPIXは前日比31.53(1.76%)安の1761.12。出来高は概算で15億6850万株。東証1部の値上がり銘柄数は247、値下がり銘柄数は1823となった。日経ジャスダック平均は3758.77円(38.93円安)。

[2018年10月9日]

株探ニュース
配信元: 株探
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