東京株式（前引け）＝５５円高、ＮＹダウ大幅高受けて続伸も上値に重さ

　６日前引けの日経平均株価は前週末比５５円８７銭高の１万８９７４円０７銭と続伸。前場の東証１部の売買高概算は９億２６５７万株、売買代金概算は１兆８４６億円。値上がり銘柄数は１１０３、対して値下がり銘柄数は７３３、変わらずは１６３銘柄だった。

　きょう前場の東京株式市場は、前週末の米国株市場でＮＹダウが大幅高となったことを受けて大きく買い優勢で始まった。好調な１月の米雇用統計を受けて米経済に対する安心感が広がっている。米国での金融規制緩和の動きを背景に、メガバンクなどに買いが目立つ。しかし、一方でトランプ大統領の打ち出す保護主義的な政策に対する警戒感もくすぶっており、足もと１ドル＝１１２円台前半まで円高が進行していることもあり、主力輸出株などを中心に寄り後は伸び悩む展開を余儀なくされている。

　個別では三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306.T>が東証１部上場企業で断トツの売買代金をこなし急騰、ヤフー<4689.T>も一時ストップ高に買われている。ファーストリテイリング<9983.T>も堅調。アイスタイル<3660.T>、ホシデン<6804.T>などがストップ高に買われた。日本水産<1332.T>が急伸、イビデン<4062.T>、三菱ガス化学<4182.T>なども値を飛ばしている。半面、任天堂<7974.T>が冴えず、信越化学工業<4063.T>も売りに押されている。ＵＡＣＪ<5741.T>、ヤマハ<7951.T>、フジ・メディア・ホールディングス<4676.T>などが大幅安、帝人<3401.T>、三菱電機<6503.T>なども下落した。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）