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【↑】日経平均 大引け| 小反発、朝安も中国株堅調で押し目買い (11月12日)

配信元:株探
投稿:2018/11/12 16:18

日経平均株価
始値  22121.70
高値  22324.01(12:37)
安値  22046.29(09:18)
大引け 22269.88(前日比 +19.63 、 +0.09% )

売買高  12億3161万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1529億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は安く始まるも、その後押し目買いに持ち直し小幅高で着地
 2.中国景気減速懸念など背景に前週末の米株安でリスク回避ムードくすぶる
 3.取引時間中は中国株が堅調な動きみせ、為替も円安方向で不安心理が後退
 4.上値も重く、日経平均2万2200~2300円の狭いレンジでもみ合う
 5.業種別には機械株が強い動きみせる一方、石油や非鉄関連株の下げ目立つ

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは201ドル安と5日ぶりに反落した。米利上げ継続観測や中国経済の減速を示す指標を受けて世界景気の先行きを懸念する売り優勢となった。

 週明けの東京市場では、日経平均株価が安く始まったがその後下げ渋りプラス圏で推移、大引けも小幅高。中国や香港株が底堅く推移したことが安心感につながった。

 12日の東京市場は、朝方はリスク回避ムードのなか主力株を中心に売り先行で始まったが、寄り後しばらくして下げが一巡、押し目買いの動きが強まった。前週末の米国株市場ではNYダウが200ドル強の下げとなったほか、長期金利上昇懸念でハイテク株比率の高いナスダック指数の下げがきつく、東京市場も様子見気分が強い。中国景気減速懸念が重荷となっている。ただ、取引時間中は中国・上海株が高く推移したほか、香港株も底堅さを発揮し、投資家の不安心理を後退させた。外国為替市場で円安傾向に振れたことも支援材料となった。上値も重く、2万2200~2万2300円の狭いレンジでのもみ合いが続いた。業種別には機械株が強く、原油市況や非鉄市況下落を背景に石油株や非鉄株への売りが目立つ。全体売買代金は盛り上がりを欠いた。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>が堅調、ファナック<6954>安川電機<6506>も買い優勢。SMC<6273>が大きく上昇し、ダイフク<6383>も活況高となった。ジャパンベストレスキューシステム<2453>ブレインパッド<3655>新日本科学<2395>熊谷組<1861>IBJ<6071>物語コーポレーション<3097>がストップ高となったほか、ビジョン<9416>石原産業<4028>も一時値幅制限上限まで上値を伸ばすなど、ストップ高銘柄が続出した。
 半面、ソニー<6758>村田製作所<6981>が売られ、太陽誘電<6976>は大幅安。資生堂<4911>も軟調。三井金属<5706>が急落したほか、住友金属鉱山<5713>も下落するなど非鉄株の下げが目立つ。シンクロ・フード<3963>オロ<3983>はストップ安、青山商事<8219>も一時値幅制限いっぱいまで売り込まれた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>ファナック <6954>セコム <9735>KDDI <9433>ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約58円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はTDK <6762>資生堂 <4911>太陽誘電 <6976>アドテスト <6857> 、ソニー <6758> 。押し下げ効果は約54円。

 東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)繊維製品、(2)機械、(3)鉱業、(4)空運業、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)非鉄金属、(3)海運業、(4)サービス業、(5)電気機器。

■個別材料株

森組 <1853> [東証2]
 今期経常を65%上方修正、配当も5円増額。
新日本科学 <2395>
 稼働率想定上回り19年3月期営業利益予想を上方修正。
JBR <2453>
 今期経常は9%増で4期連続最高益、3円増配へ。
物語コーポ <3097>
 7-9月期(1Q)経常は14%増益。
ブレインP <3655>
 7-9月期(1Q)経常は4倍増益、通期最高益予想を上乗せ。
IBJ <6071>
 結婚相談所サンマリエを買収へ。
アネスト岩田 <6381>
 上期経常は一転11%増益で上振れ着地、配当1円増額。
DMソリュ <6549> [JQ]
 上期業績が計画上振れ2ケタ営業増益で着地。
アルファP <9467> [東証M]
 上期経常が3倍増益で着地。
ユニマRC <9707> [JQ]
 上期経常最高益予想を42%上方修正、通期も増額。

アサカ理研 <5724> [JQ]
 今期経常は29%減益へ。
青山商 <8219>
 今期経常を23%下方修正、配当も60円減額。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)JBR <2453> 、(2)ブレインP <3655> 、(3)新日本科学 <2395> 、(4)熊谷組 <1861> 、(5)IBJ <6071> 、(6)物語コーポ <3097> 、(7)ビジョン <9416> 、(8)アネスト岩田 <6381> 、(9)デジハHD <3676> 、(10)インソース <6200>
 値下がり率上位10傑は(1)シンクロ <3963> 、(2)オロ <3983> 、(3)三井金 <5706> 、(4)酒井重 <6358> 、(5)青山商 <8219> 、(6)トムソン <6480> 、(7)ラウンドワン <4680> 、(8)島根銀行 <7150> 、(9)ひらまつ <2764> 、(10)加藤製 <6390>

【大引け】

 日経平均は前日比19.63円(0.09%)高の2万2269.88円。TOPIXは前日比1.03(0.06%)安の1671.95。出来高は概算で12億3161万株。東証1部の値上がり銘柄数は887、値下がり銘柄数は1142となった。日経ジャスダック平均は3605.88円(19.99円安)。

[2018年11月12日]

株探ニュース
配信元: 株探
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