東京株式（前引け）＝続落、米株安と決算本格化前で買い手控え

　２３日前引けの日経平均株価は前週末比７６円３４銭安の２万２０８５円９０銭と続落。前場の東証１部の売買高概算は７億１５４１万株、売買代金概算は１兆８３８億４０００万円。値上がり銘柄数は９５５、対して値下がり銘柄数は１００８、変わらずは１１８銘柄だった。

　きょう前場の東京市場は寄り後に高い場面もあったが、その後は売りに押される展開を余儀なくされた。前週末の米国株市場でＮＹダウが２００ドル強の下げをみせ、東京市場でも買い手控えムードが出ている。前週末に小幅安となったものの、それまで日経平均は５日続伸で５３０円余りの上昇を見せていたこともあって、目先は利益確定の動きを誘発しやすい。決算発表の本格化を前に慎重な動きもみられる。外国為替市場で１ドル＝１０７円台後半と円安方向に振れていることは下支え材料で、輸出セクターの一角にも押し目買いが散見される。

　個別では三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクが堅調、第一生命ホールディングス<8750.T>など生保株にも買いが目立つ。宮越ホールディングス<6620.T>がストップ高カイ気配、エムアップ<3661.T>、オハラ<5218.T>なども大きく買われた。半面、ソフトバンクグループ<9984.T>が軟調、ＳＵＭＣＯ<3436.T>も冴えない。エンプラス<6961.T>が急落、ヤーマン<6630.T>も急反落となった。福井コンピュータホールディングス<9790.T>、レーザーテック<6920.T>が大きく値を下げ、シャープ<6753.T>も安い。

出所：minkabuPRESS