【↓】日経平均 大引け| 反落、米ハイテク株安で半導体株の一角に売り (10月31日)

配信元:株探
投稿:2024/10/31 18:27

日経平均株価
始値  39179.72
高値  39249.21(09:12)
安値  38832.21(13:33)
大引け 39081.25(前日比 -196.14 、 -0.50% )

売買高  21億9131万株 (東証プライム概算)
売買代金  4兆9740億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反落、欧米株安受け利食い誘発
 2.米半導体株安を引き継ぎ、同関連主力株に売り
 3.日銀決定会合は現状維持も織り込み済で反応薄
 4.小型株物色され、値上がり数は全体の7割占める
 5.3万9000円台は維持、売買代金も5兆円近い活況

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比91ドル安と続落した。7~9月期決算が市場予想を下回ったキャタピラーや半導体関連株が売られた。

 東京市場では、主力株に利益確定売りの動きが表面化し日経平均株価は反落となった。ただ、終盤下げ渋り終値で3万9000円台は維持した。

 31日の東京市場は、前日の欧米株全面安を受けて日経平均が終始軟調な値動きとなった。米国株市場では半導体関連が売られており、東京市場でも半導体主力株の一角に売りを誘発した。ただ、好決算を発表した銘柄に買いが集まり全体相場を支えた。日銀の金融政策決定会合の結果は「現状維持」だったが、これは事前に織り込みが進んでいたことで株価への影響は軽微だった。大型株には総じて弱い銘柄が目立ったものの、中小型株への物色意欲は旺盛だったといえる。TOPIXもマイナス圏で引けたがプライム市場の値上がり銘柄数は全体の約7割を占めており、小型株優位の地合いを反映した。一方、売買代金は前日の水準には届かなかったが、5兆円近くに膨らむなど活況となっている。

 個別では、ディスコ<6146>が安く、日立製作所<6501>が大きく売られた。東京エレクトロン<8035>が軟調、ソフトバンクグループ<9984>も冴えない。ルネサスエレクトロニクス<6723>の下げも目立った。ファーストリテイリング<9983>が安く、ニデック<6594>も下落した。ストライク<6196>エムスリー<2413>が急落した。京セラ<6971>も大幅安。九電工<1959>も値を崩した。
 半面、売買代金トップとなったアドバンテスト<6857>が大幅高に買われ、レーザーテック<6920>も堅調。フジクラ<5803>も強い動き。キーエンス<6861>が上昇し、デンソー<6902>も値を上げた。オリエンタルランド<4661>がしっかり、日本郵船<9101>任天堂<7974>が頑強。東京鐵鋼<5445>が値上がり率トップとなり、JBCCホールディングス<9889>山九<9065>が大幅高。エレマテック<2715>日本M&Aセンターホールディングス<2127>LIXIL<5938>中外炉工業<1964>なども値を飛ばした。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>信越化 <4063>フジクラ <5803>大塚HD <4578>リクルート <6098>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約169円。うち145円はアドテスト1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>東エレク <8035>京セラ <6971>TDK <6762>エムスリー <2413>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約249円。

 東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)金属製品、(2)海運業、(3)陸運業、(4)非鉄金属、(5)鉱業。一方、下落率の上位5業種は(1)電気機器、(2)パルプ・紙、(3)卸売業、(4)輸送用機器、(5)小売業。

■個別材料株

中外炉 <1964> [東証P]
 9月中間期営業損益の黒字転換と配当予想の増額を好感。
ウェルネット <2428> [東証S]
 7-9月期経常63%増益。
ガーラ <4777> [東証S]
 中国企業と「フリフオンライン」のライセンス契約締結。
LIXIL <5938> [東証P]
 7-9月期営業利益2.5倍化でサプライズ。
マキタ <6586> [東証P]
 25年3月期の最終利益を上方修正。
リオン <6823> [東証P]
 上期営業利益4%増で計画上振れ着地。
サンワテク <8137> [東証P]
 今期配当を10円増額修正。
いちよし <8624> [東証P]
 上限200万株の自社株買いを実施。
山九 <9065> [東証P]
 今期業績・配当予想を増額修正。
JBCCHD <9889> [東証P]
 今期利益と配当予想を上方修正。

エムスリー <2413> [東証P]
 4-9月期営業利益16%減。
京セラ <6971> [東証P]
 25年3月期業績予想を下方修正。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)東京鉄 <5445>、(2)JBCCHD <9889>、(3)山九 <9065>、(4)エレマテック <2715>、(5)日本M&A <2127>、(6)いちよし <8624>、(7)LIXIL <5938>、(8)中外炉 <1964>、(9)マキタ <6586>、(10)三菱自 <7211>
 値下がり率上位10傑は(1)ストライク <6196>、(2)エムスリー <2413>、(3)九電工 <1959>、(4)京セラ <6971>、(5)野村総研 <4307>、(6)フタバ <7241>、(7)GENOVA <9341>、(8)豊田織 <6201>、(9)セルシス <3663>、(10)GセブンHD <7508>

【大引け】

 日経平均は前日比196.14円(0.50%)安の3万9081.25円。TOPIXは前日比8.21(0.30%)安の2695.51。出来高は概算で21億9131万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1136、値下がり銘柄数は458となった。東証グロース250指数は630.28ポイント(4.52ポイント高)。

[2024年10月31日]


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