大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 37820 +210 (+0.55%)
TOPIX先物 2672.5 +10.0 (+0.37%)
シカゴ日経平均先物 37665 +55
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
25日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。2024年1-3月期の米実質国内総生産(GDP)速報値は、前期比年率1.6%増と市場予想を下回った。個人消費支出(PCE)コア価格指数については3.7%上昇と市場予想を上回り、インフレ加速を受け、米連邦準備理事会(FRB)による年内の利下げ開始時期が後ずれするとの見方が広がった。米長期金利は昨年11月以来の高水準を付けており、相場の重荷となった。また、メタ・プラットフォームズの急落が投資家のセンチメントを冷やす形となった。S&P500業種別指数は自動車・同部品、半導体・同製造装置、運輸が上昇した一方で、メディア、ソフトウエア・サービス、小売が下落。
シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比55円高の3万7665円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比変わらずの3万7610円で始まり、その後は3万7630円~3万7780円辺りでの保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にレンジを下放れると、一時3万7130円まで売られる場面も見られた。ただし、売り一巡後はリバウンド基調が強まり、中盤にかけてプラス圏を回復した。終盤にかけて3万7910円まで上げ幅を広げ、3万7820円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物とシカゴ先物とのカイ離が開いているが、取引終了後に決算を発表したマイクロソフト
買い一巡後は日銀の金融政策決定会合の結果待ちのなか、膠着感が強まるとみられる。日銀会合では、国債買い入れ縮小の方法を検討すると報じられているほか、政府・日銀による為替介入への思惑から、為替にらみの展開になりやすい。また、大型連休に入ることから、持ち高調整の動きも強まりそうだ。
日経225先物は3万8000円辺りに位置する75日移動平均線やボリンジャーバンドの-1σが心理的な抵抗線として意識されやすいだろう。日銀会合通過後に突破を試す動きもありそうだが、明確に上放れないと下向きで推移する-1σと-2σとのレンジでの推移が継続する可能性もあるため、まずは押し目狙いのロング対応で、抵抗線突破を想定したスキャルピング中心のトレードになりそうだ。
マイクロソフト、アルファベットの決算評価の流れから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株へは買い戻しの動きが入り、相対的に日経平均型優位の展開になりそうだ。ただし、昨夕に決算を発表した信越化学工業 <4063> [東証P]は、PTS(私設取引)、ADR(米預託証券)で5%超下落した。主要企業の決算発表が本格化するなか、本日はアドバンテスト <6857> [東証P]、TDK <6762> [東証P]、日東電工 <6988> [東証P]、村田製作所 <6981> [東証P]などの決算が予定されているため、手掛けづらくさせよう。
そのため、日経225先物は3万8000円辺りでの底堅さを見極めつつ、オプション権利行使価格の3万7625円から3万8375円とのレンジを想定する。
25日のVIX指数は15.37(前日は15.97)に低下した。25日線が位置する15.51を下回ってきたが、200日線(14.86)、75日線(14.40)辺りを割り込んでくるまでは楽観視はできないだろう。ただし、直近の急伸前の水準まで低下してきたことから、リスク選好に向かわせそうだ。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.12倍に低下した。指数インパクトの大きい値がさ株の一角が日経平均型の重荷となり、相対的にTOPIX型優位の展開から一時14.08倍まで低下する場面も見られた。本日はマイクロソフトなどの時間外の上昇が支援材料となるほか、大型連休前のリバランスの動きが入る可能性から、NTショートを巻き戻す動きが想定される。
株探ニュース
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