日経平均は小幅反発、一時200円超上昇も伸び悩み、海運などに買い

配信元:フィスコ
投稿:2022/02/08 15:58
日経平均は小幅反発。7日の米国市場でNYダウは1ドル高とほぼ横ばいだった。新型コロナウイルス感染者数の減少や春節明けの中国株の上昇から景気敏感株などに買いが入る一方、長期金利の高止まりでハイテク株に売りが出た。東京市場では前日、米金利上昇を受けてグロース(成長)株を中心に下落しており、本日の日経平均はその反動もあって69円高からスタート。前場中ごろに差し掛かり27461.33円(前日比212.46円高)まで上昇する場面もあったが、10日の米1月消費者物価指数(CPI)発表などを前に伸び悩んだ。

大引けの日経平均は前日比35.65円高の27284.52円となった。東証1部の売買高は12億8815万株、売買代金は2兆9978億円だった。業種別では、海運業、水産・農林業、陸運業が上昇率上位だった。一方、パルプ・紙、精密機器、その他製品が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の58%、対して値下がり銘柄は38%となった。

個別では、レーザーテック<6920>三菱UFJ<8306>、トヨタ自<7203>、三井住友<8316>などが堅調。郵船<9101>商船三井<9104>は3%超上昇し、川崎船<9107>は6%の上昇となった。製品の値上げを発表したコカBJH<2579>や決算発表のタカラトミー<7867>丸一管<5463>マルハニチロ<1333>などは急伸。また、DI<4310>名鉄<9048>
が東証1部上昇率上位に顔を出した。一方。ソフトバンクG<9984>ソニーG<6758>はさえない。塩野義<4507>は月内にも新型コロナ飲み薬の承認を申請する方針と伝わったが、利益確定売りに押された。オリンパス<7733>は連日で売りがかさみ7%超の下落。決算発表・業績修正銘柄ではDIC<4631>、グリー<3632>などが急落した。また、エンビプロHD<5698>ネクステージ<3186>が東証1部下落率上位に顔を出した。
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