ファストリやソフトバンクGが牽引 他の銘柄にも波及
本日の日経平均は 235.25 円高の 30089.25 円で取引を終了した。朝方は買い先行となったものの、その後は上値の重い展開。高値付近では戻り売り圧力が強く、伸び悩む形となった。
それでも日経平均の日足チャートでは、窓を空けて上昇。連日の窓空けとなっており、力強い動きとなっている。強気相場は継続しており、日経平均は上昇突破を前提に動いている。
ただ、需給面ではこの辺で上値が重くなる可能性は非常に高い。上方に壁が位置しているほか、下方には2つの窓が存在。「窓・壁理論」では下落しやすくなっており、調整を余儀なくされる公算が大きい。上昇相場は継続しているものの、「短期の下落は必要」ということになりそうだ。
相場の牽引役となっているのは、最近、値動きが戻ってきたファストリ(9983)やソフトバンクG(9984)。値幅は限定的であるものの、市場のセンチメント改善に役立っている。全体相場を押し上げることで、投資家心理が良好に。他の銘柄にも波及しており、好影響を与えている。投資家がリスクテイクの姿勢を強めることで、新興市場の相場環境も改善。菅総理が「こども庁」創設に言及したことも、関連銘柄が賑わう展開となっている。それと為替の円安基調が追い風。1ドル=110 円付近での動きは輸出関連株には比較的心地よい水準。東京のコロナ感染も小康状態を保っており、性急な医療崩壊の可能性は低くなっている。ワクチン普及は遅れているものの、全体が「経済正常化」をイメージ。楽観論に傾きつつあるようだ。バブル崩壊を懸念する声はあるものの、ここは「強気姿勢」で臨むしかない。
<マーケット・ストーリー>
「ボスキャラへと続く狭いトンネル。そんなに大きくジャンプしても、ただ頭をぶつけるだけだ。いくら天井を叩いても、ワンナップキノコは出てこない」――そんな感じで何か引っかかっている。そして、こんな声も・・・。「こどもは社会の宝。もっと大切に扱え!」
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