日経平均は弱気相場に転じる 一連の上昇相場は終了の可能性
本日の日経平均は 424.70 円安の 29792.05 円で取引を終了した。朝方から売りが優勢となり、後場に入ってからは一段安の展開。その後はやや下げ渋る動きとなったものの、相場の弱さを露呈した。
市場が嫌がったのは、米長期金利の上昇。年 1.7%台に上昇しており、成長株、ハイテク株が軟調な推移となった。それにお昼過ぎに発表された日銀の結果発表もだ。「ETF の買い入れ対象を TOPIX 連動型とする」としており、日経平均の指数寄与度が大きいファストリ(9983)、ソフバン G(9984)、ファナック(6954)などがそろって売られた。特にファストリは 6%を超える大幅安。日経平均を 200 円以上押し下げている。
日経平均の日足チャートでは、窓を空けて下落。弱気相場に転じており、先安観が強まっている。軸が下向きに変化した可能性があり、一連の上昇相場は終了したと判断せざるを得ない。下方には目標となる窓が存在せず、やや宙ぶらりんのチャート形状。目先は手探りの下落相場が続くと思われ、投資家はその動きを注視しなくてはならない。場合によっては、ものすごく下の窓を目指すかもしれない。
日経平均の下落幅は 1.41%に留まり、極端なサプライズはなかった。しかし、ETF の買い入れ対象を見直すというややショッキングな出来事が起こってしまった。今後はファストリが執拗に売られる可能性があり、そういった意味では全体相場の重しとなるかもしれない。買い入れ額全体に変化はなかったものの、「指数寄与度」という面で相当なインパクトがありそうだ。投資家の多くは「日経平均主義」であり、心理的な面でも悪影響を与えるだろう。投資家はいったん「売りポジション」に転換し、どこまで下落するのかを見極める局面となる。
<マーケット・ストーリー>
「完全に重量オーバーだ。誰かを降ろさなければならない。そこのユニクロの女の子と、スマホを持った男の子」――なんていうことを言うんだ、このモヒカン男!
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