前引け:JALは法的整理が有力と報じられ急落、ノンバンク、銀行株が下落。

配信元:メルトレ
投稿:2009/12/29 11:48
 前引けの日経平均株価は6.98円安の10627.25円、TOPIXは1.71ポイント安の913.07ポイントで終了。東証一部の値上がり銘柄数は754、値下がり銘柄数は737、出来高は概算で6億9484万株、売買代金は概算で4593億円でした。

 寄り付前の外資系証券経由の注文状況は110万株の買い越し、クリスマス、年末年始休暇で市場参加者が少ないことからボリュームは激減したままです。ザラバのバスケット取引も観測されず、開店休業状態。

 個別では社長が増資を連想される発言をしたということで三井住友FG <8316.T> が売られ、みずほFG <8411.T>三菱UFJ <8306.T> などメガバンクが揃って軟調。三井住友FG
の傘下企業であるプロミス <8574.T> は、三井住友FGの社長が「資金繰り手当てはしっかりやる」と発言したことが嫌気されて大幅安。連想から武富士 <8564.T>アコム <8572.T> などノンバンク大手が軒並み安となっています。

 JAL <9205.T> は東証一部値下がり率トップ、「法的整理が有力」との報道を受けて大幅安、株価は9円安の87円まで売り込まれています。市場関係者からはJALの株価急落時には個人投資家に人気化して物色されただけにJAL株の下落は市場にマイナス要因。本日はJAL、ノンバンク、銀行株と個人投資家好みの銘柄が売られており、このまま個人投資家の懐が痛むようだと相場の重石になる原因と心配する声も聞かれました。

 一方で、しまむら <8227.T> が急騰、好業績報道に加え、野村證券がレーティングを「2」から「1」へ格上げしたことが好感され、さらにドイツ証券からもポジティブなレポートがリリースされたことも追加の支援材料となったようです。

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