日経225先物は11時30分時点、前日比変わらずの2万3320円前後で推移している。米国市場が米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちで小動きだったこともあり、利食い優勢で始まった。寄り付きは2万3260円とシカゴ先物清算値(2万3330円)を下回って始まり、現物の寄り付き直後には2万3240円を付けている。しかし、米国でテクノロジー株への物色がみられたこともあり、ソフトバンクグループ <9984> が日経平均株価をけん引する形に。そのため、日経225先物も寄り付き水準を安値にじりじりと切り返してきており、前引け間際には2万3340円とプラスに転じている。
なお、前引けのTOPIXは0.33%の上昇だった。そのため、後場は日銀のETF買い入れによる需給面での下支えはないだろう。もっとも、ソフトバンクグループのほか、エムスリー <2413> 、KDDI <9433> 、第一三共 <4568> 、東京エレクトロン <8035> 、アドバンテスト <6857> などが堅調であり、FOMCの結果待ちで積極的な上値追いは厳しいだろうが、底堅い展開が続きそうである。また、グローベックスの米株先物が小幅ながらもプラス圏で推移しており、売り込みづらくさせそうだ。加えて、新政権発足による政策期待が高まりやすく、日経平均は保ち合いレンジ上限レベルでの推移が意識されよう。
日経225先物は権利行使価格2万3250円と2万3375円辺りのレンジでの推移となっている。目先的には2万3375円処での底堅さを見極めつつ、2万3500円へのレンジ切り上がりを意識したスタンスとなろう。なお、ソフトバンクグループが強含みの展開ながら、NT倍率は先物中心限月で14.29と低下傾向にある。テクノロジー株への物色が続く一方で、バリュー株への比率を引き上げる流れとして、NTショートでのロングスタンスとの見方は継続しておきたい。
株探ニュース
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