東京株式(大引け)=650円安、世界景気減速懸念で2万1000円台割れ

著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/03/25 15:51
 25日の東京株式市場は寄り付きから売り一色の展開となり日経平均は急落。下げ幅は一時700円を超え、これは昨年12月25日以来3カ月ぶりの大きさだった。

 大引けの日経平均株価は前週末比650円23銭安の2万977円11銭と3日ぶり急反落。東証1部の売買高概算は13億2784万株、売買代金概算は2兆3917億1000万円。値上がり銘柄数は104、対して値下がり銘柄数は2014、変わらずは22銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前週末の欧米株安を引き継ぎリスク回避ムード一色に染まった。米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合指数ともに大幅安。ユーロ圏や米国のPMIが市場見込みを下回るなか、米長期金利が3カ月物金利を下回る逆イールド現象が発生、世界景気に対する減速懸念が改めて顕在化した。外国為替市場では1ドル=110円台を割り込む円高に振れ、これも主力株中心に売りに拍車をかけた。原油市況安を背景に石油関連株が大きく売り込まれ、医薬品セクターの下げも目立った。日経平均は後場終盤になって配当権利取り狙いの買いや空売り買い戻しで若干下げ渋ったものの、終値ベースで2万1000円台を割り込んだ。値下がり銘柄数は2000を超え東証1部全体の94%を占めた。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が大きく下落、トヨタ自動車<7203>も安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも値を下げた。ファーストリテイリング<9983>が大幅安、東京エレクトロン<8035>SCREENホールディングス<7735>ファナック<6954>なども軟調。エーザイ<4523>が連日のストップ安に売られたほか、日本オラクル<4716>あおぞら銀行<8304>なども急落となった。アウトソーシング<2427>も下落した。

 半面、ディー・エル・イー<3686>がストップ高に買われ、ピーエス三菱<1871>も値を飛ばした。ツガミ<6101>が高く、ZOZO<3092>も買いが優勢だった。ニトリホールディングス<9843>もしっかり。システムインテグレータ<3826>が商いを膨らませ上昇、前日急落のゼンリン<9474>も小幅反発に転じた。

出所:minkabuPRESS 株式情報

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