東京株式(大引け)=375円高、米株高と原油高、円高一服を受け急反発

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/03/06 15:43
 6日の東京株式市場は朝方から主力株中心に大きく買い優勢に傾き、日経平均株価は一時500円を超える上昇をみせる場面もあった。

 大引けの日経平均株価は前日比375円67銭高の2万1417円76銭と5日ぶり急反発。東証1部の売買高概算は12億8881万株、売買代金概算は2兆5175億5000万円。値上がり銘柄数は1789、対して値下がり銘柄数は237、変わらずは43銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスクオフの巻き戻しが入り大幅反発となった。前日の米国株市場でNYダウが5日ぶりに330ドル強の上昇をみせ、ナスダック指数やS&P500指数なども大きく切り返したことから、投資家の不安心理が後退した。トランプ米大統領が鉄鋼とアルミニウムへの関税引き上げについてツイッターで投稿、NAFTAの合意を引き出すための取引である可能性を示唆したことが、米国株買い戻しの契機となり、これが東京市場にも波及した。為替が1ドル=106円台に戻すなど円高が一服したこともポジティブに働き、前日に売り込まれた機械株などが大きく買い戻されたほか、原油市況高を背景に石油関連株などに買いが向かった。日経平均は後場後半にやや伸び悩んだものの、全体の86%の銘柄が上昇する全面高に近い商状となった。

 個別では、任天堂<7974.T>が断トツの売買代金をこなして反発、ヤクルト本社<2267.T>も商い増勢で大幅高。ファーストリテイリング<9983.T>が高く、資生堂<4911.T>も買われた。東京エレクトロン<8035.T>SUMCO<3436.T>など半導体関連も上昇した。ステラ ケミファ<4109.T>がストップ高で値上がり率トップに買われ、ブレインパッド<3655.T>も活況高。日本電子<6951.T>が大きく値を上げたほかシグマクシス<6088.T>サイバーコム<3852.T>なども上値を追った。

 半面、大東建託<1878.T>が値を下げ、プリマハム<2281.T>も安い。ジーンズメイト<7448.T>酒井重工業<6358.T>が大きく利食われた。ネットワンシステムズ<7518.T>も売られた。アインホールディングス<9627.T>が値を下げたほか、日本取引所グループ<8697.T>シャープ<6753.T>なども軟調だった。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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