東京株式(大引け)=94円高、米株大幅高を受けリスク選好続く

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/12/01 16:05
 名実ともに師走相場入りとなった1日の東京株式市場は日経平均が朝高後に軟化したが、後場に買い直され3週間ぶりの高値で引けた。

 大引けの日経平均株価は前日比94円07銭高の2万2819円03銭と3日続伸。東証1部の売買高概算は16億2710万株、売買代金概算は3兆179億円。値上がり銘柄数は1002、対して値下がり銘柄数は940、変わらずは97銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが今年最大の上げ幅で最高値を更新した流れを引き継いで日経平均が大幅高で始まったが、買い一巡後は目先筋の利益確定売りに押され、マイナス圏に沈む場面もあった。米税制改革法案の上院採決延期報道を嫌気した売りが出たものの、下値では押し目買いが入り底堅く推移、後場に切り返した。その後、海外ヘッジファンドとみられる買いが先物に入り裁定買いを誘発して水準を切り上げたが、終盤は手仕舞い売りに伸び悩んだ。業種別では機械や鉄鋼など景気敏感株が買いを集めた。個別では強弱感が対立するなか、値上がり銘柄数が全体の49%、値下がり銘柄数が46%と拮抗している。売買代金は3兆円超えと高水準だった。なお、日経平均は月替わりの初日としては18カ月連続で上昇となった。 

 個別では村田製作所<6981.T>安川電機<6506.T>ファナック<6954.T>などがしっかり、コマツ<6301.T>が商いを伴い買われた。新日鉄住金<5401.T>など鉄鋼株が堅調、東京海上ホールディングス<8766.T>も買い優勢だった。ジーンズメイト<7448.T>が一時連日のストップ高に買われ、オハラ<5218.T>も値を飛ばした。パソナグループ<2168.T>オルトプラス<3672.T>なども大幅高。日本ペイントホールディングス<4612.T>ソースネクスト<4344.T>なども上昇した。

 半面、ソニー<6758.T>が軟調、SUMCO<3436.T>キーエンス<6861.T>下落。NTT<9432.T>、日本電産<6594.T>住友電気工業<5802.T>も売りに押された。日本ライフライン<7575.T>が大幅安となり、ディー・エヌ・エー<2432.T>も大きく値を下げた。日本CMK<6958.T>スルガ銀行<8358.T>なども安い。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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