東京株式(大引け)=91円安、米株安と円高を背景に利益確定売りを誘発

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/06/21 15:59
 21日の東京株式市場は目先の利益確定売りに押される展開となり、日経平均株価は円高に振れる為替相場を横目に下値を探る展開となった。

 大引けの日経平均株価は前日比91円62銭安の2万138円79銭と4日ぶり反落。東証1部の売買高概算は16億3436万株、売買代金概算は2兆2639億9000万円。値上がり銘柄数は589、対して値下がり銘柄数は1330、変わらずは101銘柄だった。

 きょうの東京市場は、終始売りが優勢だった。前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数ともに下落したことや、ドル円・相場が1ドル=111円台前半で円高含みに推移したことなどが重荷となった。供給過剰懸念を背景に原油市況が下落基調を続けていることもリスク回避ムードを助長した。日経平均は途中下げ渋る場面もあったが、前日までの3日間で約400円の上昇をみせていたこともあって買いは続かず、後場終盤になると、円高傾向を強めた為替に連動する形で売り直された。もっとも、好業績銘柄中心に、押し目買いニーズも根強い。一部の電子部品株などに海外投資家の買いも観測され、日経平均は2万100円台を割り込むことはなかった。

 個別では、任天堂<7974.T>ソフトバンクグループ<9984.T>が軟調、ソニー<6758.T>キヤノン<7751.T>なども冴えない。エムアップ<3661.T>が急反落したほか、オルトプラス<3672.T>日本エンタープライズ<4829.T>も大きく利食われた。ワコム<6727.T>も値を下げた。タカタ<7312.T>はきょうもストップ安で売りものを残す。東邦亜鉛<5707.T>KLab<3656.T>も大幅安となっている。

 半面、村田製作所<6981.T>が買われ、gumi<3903.T>も値を飛ばした。キーエンス<6861.T>SMC<6273.T>もしっかり。沢藤電機<6901.T>がストップ高に買われ、トーセ<4728.T>も一時値幅制限上限まで上値を伸ばした。enish<3667.T>ボルテージ<3639.T>が急伸、石川製作所<6208.T>も大幅高。マクロミル<3978.T>も物色人気となった。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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