東京株式(大引け)=83円高、円安基調追い風に主力株買われ3日続伸

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2016/10/05 15:45
 5日の東京株式市場は為替の円安を味方に主力輸出株など中心に買いが優勢となった。日経平均株価は上値も重かったが、1万6800円台で売り物をこなした。

 大引けの日経平均株価は前日比83円59銭高の1万6819円24銭と3日続伸。東証1部の売買高概算は17億2075万株、売買代金概算は1兆8878億9000万円。値上がり銘柄数は1197、対して値下がり銘柄数は643、変わらずは140銘柄だった。

 きょうの東京市場は前日の米国株市場が軟調だったものの、外国為替市場で1ドル=102円台後半の推移と円安が進行し、輸出株セクターを中心に輸出採算の改善を期待する買いが終始優勢だった。今週は現地時間7日に9月の米雇用統計発表を控えている。そのため、買い一巡後はこれを見極めたいとの思惑から上値も重かったが、下期相場入りで下値を売り急ぐ動きもみられなかった。長期金利の上昇で銀行株も堅調な動きをみせたことも投資家の不安心理を改善させた。売買代金は2兆円には届かなかったものの足もとは増勢。日経平均は8月、9月と3日続伸する日はなかっただけに、10月は出足好調という印象を与えている。

 個別では、任天堂<7974.T>が大商いで4日ぶり反発、日立製作所<6501.T>も活況高となった。トヨタ自動車<7203.T>など自動車株が上昇、信越化学工業<4063.T>村田製作所<6981.T>も高い。イマジカ・ロボット ホールディングス<6879.T>がストップ高、トクヤマ<4043.T>の上昇波も鮮烈。J.フロント リテイリング<3086.T>リンクアンドモチベーション<2170.T>日本エンタープライズ<4829.T>なども物色人気。

 半面、東京電力ホールディングス<9501.T>が軟調、東レ<3402.T>が大きく値を下げたほかNTT<9432.T>も売りに押された。前日ストップ高を演じたホクシン<7897.T>が利食われ、住友金属鉱山<5713.T>も安い。このほか、キユーピー<2809.T>森永乳業<2264.T>など食品株の下げも目立っている。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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