タグ:考える読書 のブログ

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  • 文庫はおびただしく読んだ。そのなかでの秀作はボストン・ラテンの『神は銃弾』(文春文庫)。 娘をカルトに誘拐された警官が、麻薬中毒を治療中の女性とともに、娘を取り返しに行くという設定である。この女性は以前はこのカルトに属しており、死んだと思われて放置され、たまたま生き延びてカルトを出ることができた。だからカルトの内情に詳しいのである。 カルトといっても、ごく小さな規模である。数人の仲間たちが、メキシコからアメリカ... ...続きを読む

    タグ:養老孟司 考える読書 
    登録日時:2014/07/05(02:43)  
  • 元旦に猫に死なれた。享年十八。猫の墓掘りが新世紀の初仕事だった。わが家の隣は寺の墓地で、庭を掘ると古い五輪塔の石が出る。その石の一つを猫の墓石にした。 翌日になったら、その石が移動していた。老齢の猫だったし、最後はヨレヨレで、死ぬときには人目につかないところに行こうとしたらしいが、途中で力尽きて倒れた。だから墓から出るほどの気力はなかったはずである。 なぜ墓石が動いたか、いまだにわからない。 もともと人間用の墓... ...続きを読む

    タグ:養老孟司 考える読書 村上春樹 
    登録日時:2014/06/29(09:33)