タグ:地獄の読書録 のブログ

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  • 池澤夏樹の新刊を読んでいたら、「日本の古本屋」というサイトが紹介されていた。https://www.kosho.or.jp/ *************************** ある日のこと、ふらりと立ち寄った札幌の並樹書店の店頭で、ぼくは川上さんの中公文庫の端本を一冊百円で見つけた。ちょいと見たら詩がとてもよかったから、店にはいって購入した。 じっくり読んで、やはりいい本だからエッセイか何かで書こうと思う... ...続きを読む

    タグ:日本の古本屋 地獄の読書録 
    登録日時:2017/02/15(10:13)  
  • 今月はあまり面白い作品がないのだが、強いてあげれば、ベルトン・コップという作家の「消えた生け贄」(創元社)だろう。 解説によると、作者は六十六のオジイサンで、三十七も長篇を書いているという。〈クライム・クラブ〉の面白いところは、こういうヘンな作家をさがし出してくることで、いつまでもクリスティ、カーでもあるまいから、読者としてみると、たいへんありがたい。 ふつうに書けば、平凡な本格物になってしまうのが、ちょっとプ... ...続きを読む

    タグ:小林信彦 地獄の読書録 
    登録日時:2015/08/06(00:18)  
  • 「十日間の不思議」は、舞台を、クイーンの愛読者にはおなじみのラッツヴィル(架空の田舎町)にとっています。一九四二年の「厄災の町」、四五年の「フォックス家」につづくライツヴィルものの第三作です。 ポケ・ミスにして三百頁以上の厚さで、登場人物は四、五人しか出ないので、さぞかし面白いだろうと思ってよんでいったのですが、よみ終えて呆然とするような失敗作でした。 このおよそ単純きわまる事件をクイーンのようにオツムのよろし... ...続きを読む

    タグ:地獄の読書録 小林信彦 
    登録日時:2015/08/05(00:23)