kabukabumanさんのブログ

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直近の株高は単なるアヤ戻し?そろそろ急落に注意!

Brexitの不安は予想に反し早々に消え、突然リスクオン状態になりました。

しかし直近の株価急騰は、以下の理由から単なるアヤ戻しである可能性が高いと思われ

そろそろショートポジションを構築して置かないと、痛い目に遭う様な気がします。


<最近の株高で腑に落ちない点>

①金や銀の価格は依然高水準であり、株高が過剰流動性相場によるものとは考え難い

(「金」の日足チャート)

http://jp.investing.com/commodities/gold

(「銀」の日足チャート)

http://jp.investing.com/commodities/silver


②Brexitによって暴落した株価が、こうも早く戻すのは極めて不自然

③欧州では相次ぐ銀行の経営危機により金融不安が高まっている筈

④6月の米雇用統計が急改善したにも関わらず、利上げに対する警戒感が全くない


<強いて考えられる株高の原因>

世界的な低金利➡資金が米国債へ➡米国債の利回り低下➡今度は資金が株式へ

米株高(高利回りや自社株買いも後押し)➡世界的な株高へ

世界的な株高➡Brexitによる混乱は一時的という「能天気」な見方が台頭

米経指標が底堅く利上げ観測も後退(米株高の条件が揃う)➡NYダウ、S&P500高値更新


この様に演出されたかの様な好循環が、予想外の株高に繋がったのではないかと考えています。


<この先考えて置くべきシナリオ>

上記①~④を考えた時、次にやって来る相場は暴落相場と考えるのが妥当だと思います。

勿論それが何時始まるのかは分かりせんが、リスクオフのトリガーは5つ考えられます。


①グローバルマクロ系ヘッジファンドによる売り崩し(彼等が判断する適正株価へ)

 危険度の高い順に

 欧州市場(英・独・伊・仏)➡東京市場(単なるカモ)➡NY市場


②中国発世界同時株安

 中国本土株の急落(空売り膨張中)と元の切り下げ懸念

 もはや中国当局が発表する経済指標は全く信用されていないので

 指標が良好でも世界の金融市場は反応しない


③ユーロの崩壊と英国の分裂懸念

 悪材料が表面化する度に株価は世界的に乱高下する可能性

 奇しくも安倍首相がG7で嘲笑を買った「リーマンショック級」の金融不安が現実になるかも


④米国の利上げで過剰流動性相場が終焉を迎える

 6月度のFOMC声明を受け、年内利上げ観測は大きく後退しており

 7月利上げ確率0%、9月0~10%、年内利上げ確率は10%~30%との見方が大勢を占める

 しかし利上げの可能性が常に付き纏う以上、過剰流動性相場が直ぐに終わらないとしても

 下火になる可能性は高く、株価が一旦下落を始めると足が速いことが予想される


⑤米国の利上げが新興国に対するリスクオフを誘発する

 2015年1月の世界的な株価暴落と同様の現象が懸念される(日経平均は節分底になった)


因みに、先週から本格化した米国の決算は好調な滑り出しを見せており

7月利上げが正式に見送られれば米株高の流れは変わらず世界的な株高が続く・・・

・・・と見せ掛けてドッス~ンはヘッジファンドの常套手段(^_^;)


やはりヘッジファンドが相場を作っていることを忘れないことが重要だと思います。


<NYダウのテクニカル指標(2015.7.15)>

PER  14.50倍  

EPS  2.77$  

騰落レシオ(6日)    181.71% (年初来最高222.78%、年初来最低60.14%)

騰落レシオ(25日)  121.73%

25日線乖離率(日足)  +3.55%(2013年以降の最大乖離率は2015年10/28の+4.97%)

25日線乖離率(週足)  +3.85%(2013年以降の最大乖離率は2015年11/6の+5.93%)


25日線からの乖離率でみると、ダウの上値はおよそ+2%が妥当な範囲か?

だとすれば、経験上「18800ドル~18900ドルがmax」という考え方が成り立ちます。


<日経平均株価予想>

ポイントは2つあります。

①主要証券の先物オプション手口

 相変わらず上値のメドは16850円で、8月SQへ向け-1000円の下落も容認しています。

 従って今週からショートポジションを高めに設定する方向が賢明ではないでしょうか。


②7月日銀の追加緩和はあるか?(あっても「円安・株高」にはならないと予想)

 市場では可能性が高いという見方が主流の様ですが、果たしでどうでしょうか。

 例えば政府との間で「永久国債」の発行・受け入れを検討しているのであれば

 7月緩和はほぼ無いと思います。

 またそうでなくても、やるなら政府の経済政策とワンセットが効果的だと判断しています。

 何故なら中途半端な緩和策は、1月同様「円安・株高」を招く恐れがあるからです。


 無論個人的に7月緩和は反対で、円高回帰への抑止力は温存して置く方が得策だと考えます。


<まとめ>

○アヤ戻しはそろそろ終了か(経験的にダウの上値余地は最大300~400ドルまで)

○ヘッジファンドのボラ構築に注意(次に用意されているのは下りの高速エレベーター?)

○米国の7月利上げ確率は0%(日米金利差に注意、円高のトリガーになる恐れ)

○日銀が7月追加緩和に踏み切っても、為替や株価に与える影響は限定的(過度な期待は禁物)

 

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22件のコメントがあります(21〜22件)
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    マイルド。さん
    2016/7/19 10:27

    まさかの、まさか、希望


    まさかまで行けば、腹グロマイルド気合の売り参戦、えへへ

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    かわいい犬さん
    2016/7/19 10:01
    おはようございます。
    ちょっと上値が重たくなって来ましたね。
    100円程度の下げでは売りが救出できないので
    せめて今まで上げた上げた半分位は下げてくれないかな➰
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