先週末の日経平均株価は15年ぶりに19000円台で引けましたが
個人的には最近の力強い相場に、何となく違和感を持っていたところ
たまたまこんな記事が目に留まりました。
①http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150314-00000003-zuuonline-nb
つまり今年の東京市場は日銀やGPIF等の国内機関投資家が株価を支える官制相場が続いており
1月~3月第2週目までの投資主体別売買動向は、海外勢も個人も売り越しているのが実状です。
②http://www.traders.co.jp/domestic_stocks/stocks_data/investment_3/investment_3.asp
ですから指数が幾ら上昇しても、個人の懐はそれほど潤っていないと思われます。
このままでは株価上昇=個人の資産価値増加とはならず
思ったほど消費の伸びに繋がらない様な気がしています。
しかも官制相場が長く続けば、個人も止むを得ず大型株へシフトせざるを得なくなり
その結果新興市場は益々閑散とする恐れがあります。
未だに年初来高値を更新出来ず低迷しているマザーズ指数が
逆に安値を更新する可能性も充分あり得るのではないでしょうか。
因みにGPIFも海外勢も、主にJPX400採用の好業績・高ROE銘柄を中心に投資しているそうなので
今後の投資戦略を考える上で、こうした現状は充分考慮する必要があると思います。
ただ一つ、官制相場がもたらした利点として
日銀やGPIFの存在が、海外勢の仕掛け的な売買を牽制する役目を果たしていることが挙げられます。
つまり、これまで国内勢が海外勢の動きを気にしていたのに対し
今はむしろ海外勢の方が国内機関投資家の動きを気にしているのではないかと考えています。
何れにしても官制相場は、東京市場の主導権を海外勢から取り戻すというプラスの面と
新興市場の活性化を妨げてるというマイナスの面を有している様な気がして仕方ありません。
ただ添付資料①にある様に、官制相場の賞味期限は決して無期限ではないと思うので
新興の好業績、高ROE銘柄はIPOも含め、見直される前に仕込むという意味で
今週は銘柄数と枚数を増やしてみようと考えています。
③http://m.finance.yahoo.co.jp/news/detail/20150314-00930828-mosf-market


