まりるんるんさん こんばんは!(とは言っても、もうすぐ朝ですが
)
>増税すると日本の財政赤字が縮小し円の価値が上がる
本来そうなるべきですが、過去の事例ではそう上手くいってないんです。
97年に消費税が3%→5%になった時、消費税の税収は6兆円→9.3兆円と
およそ1.5倍増えましたが、国の税収総額(一般会計)は
52兆円→53.9兆円の増加に止まりました。
しかも98年には53.9兆円が49.4兆円に減少し
丁度消費税増税分の税収(3.3兆円)が吹っ飛んでしまいました。
勿論景気が落ち込んで法人税収が減ったためです。
しかしその後景気が持ち直すと
消費税の税収は概ね年間10兆円で安定する様になりました。
但しリーマンショックの翌年は税収総額が38.7兆円まで落ち込み
結局97年の税収総額53.9兆円を超えたことは一度もありません。
今回の増税(5%→8%)で国は年間8兆円の税収アップを見込んでいますが
この後法人税減税という課題が残っているだけに
少なくともそのマイナス税収は景気回復に期待するしかないのです。
ですから最終的に国の税収総額(一般会計)が8兆円増えるとは限らず
場合によっては減額される可能性も大いにあると思います。
因みに来年10月の増税(予定では8%→10%)では年間13.5兆円税の収アップを
見込んでいますが。それまでに景気が順調に回復し
法人税率を引き下げても税収総額が増える様だと
消費勢10%は見送られるかも知れません。
日本の消費税は現行の5%でも特別減税措置が無いため
実質的には欧州の平均並み(23%くらい)に相当します。
つまり欧州各国は概ね20~25%の消費税を課していますが
生活必需品の多くは無税ですし、マイホームを建てても消費税はかかりません。
その他医療費や教育費にも優遇措置が施され
その代り贅沢品には30%以上課税される仕組みです。
今回の増税では特別減税措置が組み込まれていないので
外国人は消費の落ち込みをかなりに気にしていると思います。
これまで日本政府は増税すれば税収が増えると高を括って(安心して)
積極的な経済対策を怠って来ました。
その結果国民の負担は増え続けたにも関わらず
政府の財政赤字は1000兆円を超えたのです。
ですから増税と同時に国の責任(税金の無駄遣いを失くし景気を浮揚させる)も
大きく成る訳で、安倍総理には同じ過ちを繰り返して欲しくありません。
日銀はその辺りも見極めたいと考えているのではないでしょうか。
だから追加緩和を行うとしても、早くて増税から半年後くらいだと思います。