平塚のねこちゃわんさん、こんにちは。
昨日のNY市場が大きく下げた最大の理由は新興国の通貨安問題だと思います。
ただ今回新興国の通貨安(QE3縮小の副産物)が急に問題視されていますが
当初から想定されていたことであり、少々過剰反応ではないかとも感じます。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA0N08D20140124
私は以前からブラジル経済がかなり重症であると考えており
ブラジルに最も投資している国がスペインであることから
謂わば国家の連鎖倒産に繋がる危険性を懸念していました。
極論ですがブラジルがワールド・カップとオリンピックを
無事成功させることが出来るかさえ心配で
開催に当たってはあまり見栄を張らない方がいいと考えています。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA0O00520140125
もう一つは最近あまり話題に上らなくなったユーロ危機です。
新興国問題が表面化した今になって
スペインの銀行の与信管理の甘さが指摘されるのは不思議まくらいです。
少なくとも5行はとっくに破綻していて可笑しくない銀行なので
今後ECB主導で破綻処理が行われるかも知れません。
そうなればもう一度ユーロ危機再燃と称して
ヘッジファンドが売り仕掛けする可能性がありますね。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJEA0N02I20140125
今回の騒動は予見可能な金融危機なので
個人的には長引く様な大問題だとは認識していません。
当面はECBや新興国の政府並びに中央銀行がどの様な対応をとるか
そこを見守りたいと思います。
因みに週明けの東京市場は新興国の金融不安と大幅な円高で
日経平均株価は15000円の攻防になりそうですが
チャートから以下の3つのケースを想定しています。
①東京市場が予想以上に底堅い場合(週明け1ドル103円台に戻せば反発)
75日線(15109円)を上回って引ける可能性が高い
②円高傾向が続く場合(1ドル102円前後、1ユーロ140円前後が続く)
100日線(14881円)前後まで下げ暫く揉み合う可能性が高い
③新興国経済がさらに深刻化し1ドル90円台に突入(1ユーロ130円台半ば)
200日線(14353円)まで調整する可能性がある
以上ざっとですが個人的な滅多に当たらない予想です