kabukabumanさんのブログ

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9月~10月は世界的に株価が下がる(今年の注意点)

9月~10月は世界的に株価が下落する傾向にあると言われますが

その原因は米国に於いてはジェレミー・シーゲル博士の統計データによるところが大きいと思います。

彼は過去120年間の米国市場の株価データをもとに「9月危機説」を唱えた人物ですが

最近では9月より10月の方が低い傾向にあり「10月危機説」が有力になりつつあるそうです。

 

また米国に限らず先進20ヵ国を対象にした1970年以降のデータ解析によると

全ての国で9月の株価は年率1%以上下落し、17ヵ国に至っては9月が年間最安値だそうです。

 

何れにしても9~10月は株価が低迷する時期だというアノマリーは今でも健在と見られ

日本株も例外ではなく「9月に株を買うな」という専門家もいるくらいです。

レポート「9月に株を買うな」(DIAMOND ONLINE)→ http://diamond.jp/articles/-/39413

 

因みにこの様な現象が起こる原因については、一般的に以下の様なことが指摘されています。

米国の投資信託は9月決算が多く、税金対策のために株式の一部を売却する(損益通算)

ヘッジファンドの決算は概ね12月末ですが

 解約を行う場合45日以前に申請しなくてはならないので(45日ルール)

 実際の解約申し込みは90日前から行われる事が多い。

 そためヘッジファンドは解約に備え早目に現金化(10月がピーク?)を行う。

日本株に関しては9月の配当取りが終わった後の売りが10月に出易いのは当然ですが

 海外企業の決算は12月が多いため、特に外国人投資家が10月に日本株を売り

 投資先を海外企業に乗り換えるケースが多い。

 

ところで今年に限っては上記の原因による株安懸念に加え

今年特有の注目すべきイベントが幾つかあるので注意が必要だと思います・

 

FOMC   (9/17~9/18)当然のことながらQE3の縮小時期が焦点です。

 特にバーナンキ議長は来年早々退任を控えていることから

 そろそろ縮小に関する具体的なタイムスケジュールが公表されるのではないかと思われます。

 10月以降の日程 → http://www.moneypartners.co.jp/market/fomc.html

 

日銀金融政策決定会合(9/4~9/5)

 サプライズが無ければ株価の失速に繋がる恐れもありそうです。

 10月以降の日程 →  http://www.boj.or.jp/mopo/mpmsche_minu/index.htm/

 

ドイツ連邦議会選挙(9/22?) 

 依然としてメルケル首相の支持率は高いものの政党支持率は決して安泰とは言えない状況です。

 

④米国の会計年度は9月末ということで再び財政の崖問題が浮上しています。

 

⑤国内では費税問題と法人税問題に何らかの結論が出される可能性があり

 その結果次第では株価に大きな影響が予想されます。

 

⑥その他、エジプトの内乱が長引けば原油価格の高止まりが気になります。

 

⑦その他、ブラジルがスタグフレーションの危機に直面しています。    

 6月の政策金利 8% →http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20130603-00936002-fisf-world

 7月の政策金利8.5%→http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE96A00I20130711

 ここで問題となるのがスペインです。

 スペインはブラジルに対する国際与信残高が最も多い国であり

 その結果スペインの銀行が抱えるリスク資産が気になるところで

 債務危機国である同国にとっては極めて深刻な問題と言えそうです。(ユーロ危機再燃に拍車?)

 

以上9月以降の株価を占うために、思い付くままにポイントを挙げてみましたが

年を跨ぐような長期投資は別にして、少なくとも年内に回転させる短期~中期投資に於いては

年間の株価傾向を念頭に置いて売買することは賢明な投資戦略の一つだと思います

 

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