今更言うまでもありませんが相場は資金力を持った者が勝つ仕組みになっていますから
資金力に乏しい個人は殆どの人が資産を減らします。
ここで資金力のある者とは主に機関投資家を指します。
保険会社・銀行・ヘッジファンド・投資ファンド・年金基金・投資顧問などがそうです。
さらには私達が取引している証券会社も例外ではありません。
因みに証券筋同士は共存して行く為に直接争ったりはしないので、狙われるのは当然個人です。
彼等には個人の手口が解かりますから個人が売れば買い、個人が買えば売りに回ればいい訳です。
例えばファンダ◎、事業の将来性◎、配当性向◎、株価の指標はどれをとっても割安
これ以上株価の下がる理由が見当たらない・・・・・・・
久し振りに見付けた銀行株だと確信して買ったにも関わらず
何故か下がり続ける銘柄に遭遇することがあります。
この様に一見摩訶不思議に感じる株価変動は、もしかするとその辺りに原因があるかも知れません。
これが「人の行く裏道に道あり花の山」
つまり他人と同じ投資行動を採っていては勝てないと言われ所以です。
次にファンドですが特にヘッジファンドが買っている銘柄は
時として仕手介入を思わせる強い動きをする場合があります。
しかし彼等は短期で決着を付ける傾向があり、大量保有が明らかになった時点で既に売り抜けていることが多く
そう易々と個人に相乗りさせてはくれません。
個人が比較的安心して相乗り出来るのはバリューファンドが買っている銘柄くらいでしょう。
例えばブランデス・ウエリントンマネジメント・ロイスファンド・ダッジ&コックスなど。
但し彼等は大抵の場合長期保有ですから、相乗りする側も長期を覚悟で臨む必要があります。
勿論該当する銘柄の経営に大きなマイナス要因が発生する可能性はあるので
買ったまま放って置けば良いという訳ではありません。
また機関投資家ではありませんが仕手筋も個人の懐を狙っています。
仕手戦に乗っかることは誰にでも出来ますが、仕組みを考えれば殆どの人が損をすることになります。
何故なら仕手筋は投資顧問と組むことが多いので美味しいところは全て両者に持って行かれます。
つまり投資顧問が個人の買いを煽り始めた頃、株価は既に天井に近いという訳です。
ところで投機はリスクが大きいので長期投資しかやらないという人も大勢居られるでしょう。
しかし長期投資は時間が味方をしてくれる一方
厳密に言えば景気が底を打った後の上昇相場でしか旨味がありません。
ここでも個人の大半は損をすることになります。
にも関わらず次々に参加者が現れるのは自分だけは生き残れるという過信があるからだと思います。
そんな初心者の方の為にもう一度日記【40】に書いた心構えをコピペして置きます。
<投資を始める際の心構え>
株を始める時は誰でもいろんな夢を描いています。
儲けて美味しいものを食べたい、貯金したい、旅行したい、家電や車を買い替えたい、家を建てたい等々
しかしこうした夢が実現することは滅多にありません。それどころかむしろ次の様な覚悟が必要です。
損をしたら外食どころかパンの耳をかじる生活が待っている。
損をしたら貯金するどころか下手をすれば借金生活が待っている。
損をしたら旅行するどころかTVの旅番組を見て涙ぐむかも知れない。
損をしたら炊飯器やトースターさえも修理して使わなくてはならない。
損をしたら後2~3回車検を覚悟しなければならない。(車が残ればまだマシかも)
そして究極は、株にさえ手を出さなかったら家の2~3軒も建っていた。
この日記の趣旨は個人投資家が背負うハンディの大きさを認識して頂く為です。
大切な資産を奪われない様、くれぐれも注意して下さい!