kabukabumanさんのブログ

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☆株を始めたばかりの方へ⑤(個人が勝てない理由)

今更言うまでもありませんが相場は資金力を持った者が勝つ仕組みになっていますから

資金力に乏しい個人は殆どの人が資産を減らします。
ここで資金力のある者とは主に機関投資家を指します。
保険会社・銀行・ヘッジファンド・投資ファンド・年金基金・投資顧問などがそうです。
さらには私達が取引している証券会社も例外ではありません。

因みに証券筋同士は共存して行く為に直接争ったりはしないので、狙われるのは当然個人です。
彼等には個人の手口が解かりますから個人が売れば買い、個人が買えば売りに回ればいい訳です。
例えばファンダ◎、事業の将来性◎、配当性向◎、株価の指標はどれをとっても割安

これ以上株価の下がる理由が見当たらない・・・・・・・

久し振りに見付けた銀行株だと確信して買ったにも関わらず

何故か下がり続ける銘柄に遭遇することがあります。
この様に一見摩訶不思議に感じる株価変動は、もしかするとその辺りに原因があるかも知れません。

これが「人の行く裏道に道あり花の山」

つまり他人と同じ投資行動を採っていては勝てないと言われ所以です。

次にファンドですが特にヘッジファンドが買っている銘柄は

時として仕手介入を思わせる強い動きをする場合があります。
しかし彼等は短期で決着を付ける傾向があり、大量保有が明らかになった時点で既に売り抜けていることが多く
そう易々と個人に相乗りさせてはくれません。

個人が比較的安心して相乗り出来るのはバリューファンドが買っている銘柄くらいでしょう。
例えばブランデス・ウエリントンマネジメント・ロイスファンド・ダッジ&コックスなど。
但し彼等は大抵の場合長期保有ですから、相乗りする側も長期を覚悟で臨む必要があります。
勿論該当する銘柄の経営に大きなマイナス要因が発生する可能性はあるので

買ったまま放って置けば良いという訳ではありません。

また機関投資家ではありませんが仕手筋も個人の懐を狙っています。
仕手戦に乗っかることは誰にでも出来ますが、仕組みを考えれば殆どの人が損をすることになります。
何故なら仕手筋は投資顧問と組むことが多いので美味しいところは全て両者に持って行かれます。
つまり投資顧問が個人の買いを煽り始めた頃、株価は既に天井に近いという訳です。

ところで投機はリスクが大きいので長期投資しかやらないという人も大勢居られるでしょう。
しかし長期投資は時間が味方をしてくれる一方
厳密に言えば景気が底を打った後の上昇相場でしか旨味がありません。

ここでも個人の大半は損をすることになります。

にも関わらず次々に参加者が現れるのは自分だけは生き残れるという過信があるからだと思います。
そんな初心者の方の為にもう一度日記【40】に書いた心構えをコピペして置きます。

<投資を始める際の心構え>
株を始める時は誰でもいろんな夢を描いています。
儲けて美味しいものを食べたい、貯金したい、旅行したい、家電や車を買い替えたい、家を建てたい等々
しかしこうした夢が実現することは滅多にありません。それどころかむしろ次の様な覚悟が必要です。

損をしたら外食どころかパンの耳をかじる生活が待っている。
損をしたら貯金するどころか下手をすれば借金生活が待っている。
損をしたら旅行するどころかTVの旅番組を見て涙ぐむかも知れない。
損をしたら炊飯器やトースターさえも修理して使わなくてはならない。
損をしたら後2~3回車検を覚悟しなければならない。(車が残ればまだマシかも)
そして究極は、株にさえ手を出さなかったら家の2~3軒も建っていた。

 

この日記の趣旨は個人投資家が背負うハンディの大きさを認識して頂く為です。

大切な資産を奪われない様、くれぐれも注意して下さい!

6件のコメントがあります
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    赤玉さん
    2011/7/6 21:10
    いつも勉強になります。
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    ニッパチの星さん
    2011/7/6 22:24

    こんばんは、いつも拝見し、感動の連続です。深く感謝致します。

    私は今後徐々にインフレになり、個人投資家が増加し、欧米の株式市場と同じようになることを期待しています。

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    小督さん
    2011/7/6 23:08

    初めまして

     

    言うことを聞かん坊の私は青の部分は守れていると思います。
    でも、妙に楽天的で「なんとかなるだろう」と、

    何とかならないことを考えない傾向もあります。
    下手をしたら私の将来は赤い部分で書かれた生活そのものになるかも知れません。

     

    そういえば、以前kabukabumanさんが日記に書かれていた、
    投資に向かない人の多くの項目が私に当てはまっていました。

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    kabukabumanさん
    2011/7/7 00:55

    リンクさん、こんばんは!

    私の日記が少しでもお役に立てば幸いです。

     

    投資の世界はまさに弱肉強食ですから

    生き残る為には自分自身に力を付けなくてはいけません。

    何時も言うことですが、この世界は進化する者だけが勝者になれると思います。

    その為には同じ失敗を二度繰り返さないという強い意志が大切だと思います。

     

     

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    kabukabumanさん
    2011/7/7 01:11

    ニッパチの星さん、コメント有難うございます。

     

    仰る通り東京市場は個人投資家から見ると今一つ魅力に欠ける市場です。

    もっと公平というか健全な市場になって欲しいと思いますが

    日本人は元々農耕民族なので狩猟民族には頭が上がらないのでしょうね。

    株式市場は外資に翻弄され、政府外交も押されっ放し。

    このままだと国民の資産も領土も根こそぎ持って行かれそうです。

     

     

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    kabukabumanさん
    2011/7/7 01:36

    小督さん始めまして!何時も訪問して頂き有難うございます。

     

    投資家適性も大事ですが投資を楽しむことも大切なことだと思います。

    小督さんのコメントからは何となく精神的なゆとりを感じます。

     

    私も投資家としての適性はまるっきり不適です。

    ただ投資は続けたい、でも負けたくないという気持ちが強かったので

    必要に迫られ少しでも弱点を矯正しようと試行錯誤の連続でした。(今もそうです)

    因みに私の日記の多くは大きな壁にぶち当たっていた頃に記録していたものです。

     

    投資をするからには利益を出さなければ意味は有りませんが

    自分自身の変化(新化)に気付くことがあれば

    それはそれで一つの成果だと思っています。(ちょっとキザですけど)

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