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大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 38430 +390 (+1.02%)
TOPIX先物 2734.5 +25.0 (+0.92%)
シカゴ日経平均先物 38435 +395
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
9日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。新規失業保険申請件数は前週比2万2000件増の23万1000件となった。市場予想(21万2000件程度)を上回る増加となり、米連邦準備理事会(FRB)が年後半に利下げに動くとの期待が強まった。米長期金利が4.4%台半ばに低下したことも材料視され、NYダウは7営業日続伸。
また、前日の時間外取引で急落した英半導体設計のアーム・ホールディングス
シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比395円高の3万8435円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比10円高の3万8050円で始まり、その後は軟化し下落に転じると、3万7980円まで売られた。売り一巡後は3万8000円を挟んだ保ち合いが続くなか、米国市場の取引開始後はリバウンド基調が強まりプラスに転じた。終盤にかけて上げ幅を広げており、一時3万8450円まで買われ、3万8430円とナイトセッションの高値圏で取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の流れで始まることになりそうだ。日経225先物は節目の3万8000円を割り込んだ後にリバウンド基調を強めており、75日移動平均線を突破してきた。3万8000円が心理的な支持線として意識されており、25日線が位置する3万8560円を捉えてくるかが注目されそうだ。米国株高の影響もあってショートカバーを誘い込む流れとなり、権利行使価格の3万8500円をクリアしてくるようだと、短期的ながら上へのバイアスが強まりそうだ。
そのため、オプション権利行使価格の3万8250円から3万8625円でのレンジを想定する。決算発表がピークを迎えるなか、買い一巡後は膠着感が強まる可能性があるほか、来週にはFRBが重要視する4月の米卸売物価指数(PPI)、米消費者物価指数(CPI)の発表を控えている。エヌビディアなど米半導体株の一角が軟調だったことなども、積極的なロングを入れづらくさせるだろう。
また、指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]の決算を控えている。昨日は3%近い下落で日経平均株価を100円ほど押し下げる一因となっていた。決算を前に買い戻す動きが入る可能性はあるものの、持ち高調整の動きが強まるようだと、先物市場においてショートを仕掛けてくる動きにつながりやすい。
5月限のオプションSQ(特別清算指数算出)となるが、買い優勢で始まることが見込まれるため、SQ値が高い位置で決まると心理的な抵抗として意識される可能性もありそうだ。
8日のVIX指数は12.69(前日は13.00)に低下した。FRBによる利下げ開始時期が先送りされるとの懸念が後退するなか、3月27日以来の13.00割れとなった。3月21日に付けた直近安値12.40を捉えてくる局面においては、ショートカバーを誘う流れとなる可能性がある。日経225先物は買い一巡後にこう着感が強まったとしても、ショートを仕掛けづらくさせると考えられ、押し目待ち狙いのロング対応に向かわせよう。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.03倍に低下した。東エレクとソフトバンクグループ <9984> [東証P]の下落の影響が大きく、相対的にTOPIX型優位の展開だった。14.16倍辺りに位置する200日線に跳ね返される形状であり、NTショートが入りやすい。
株探ニュース
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