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前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2022/03/18 05:30

フェローテク <6890>  2,536円 (+158円、+6.6%)

 フェローテックホールディングス <6890> [JQ]が4日続急伸。16日の取引終了後、 パワー半導体用絶縁放熱基板を製造する中国子会社の江蘇富楽華半導体科技が第三者割当増資を実施すると発表しており、これを好感する買いが入った。調達資金は約92億円で、パワー半導体基板を製造する新工場の建設費用などに充てるとしている。

出前館 <2484>  806円 (+47円、+6.2%)

 出前館 <2484> [JQ]が3日続急伸。駅ナカ、商業施設などで催事販売や飲食店のフランチャイズ(FC)事業を展開するMIGホールディングス(東京都港区)が17日午後0時30分ごろ、デリバリーサービス「出前館」をフードデリバリー事業において採用したと発表しており、これを材用視した買いも入ったようだ。今後、MIGがFC展開している飲食店において、出前館が持つフードデリバリーサービスのインフラを活用するとした。

SBG <9984>  4,785円 (+266円、+5.9%)

 ソフトバンクグループ <9984> が続急伸。前日16日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が3.8%高と続伸、連日の大幅高となっていることで、米ハイテク株に積極的な投資を行っている同社にとって含み益拡大が期待される状況となった。また、同社が出資するアリババ集団 は、前日16日の米株市場で36.8%高という急騰をみせた。これまでアリババ株の下落が、ソフトバンクGにとってもネガティブ材料視されていただけに、その反動もあって目先空売り筋の買い戻しが加速した。

トリドール <3397>  2,390円 (+131円、+5.8%)

 トリドールホールディングス <3397> が3日続急伸。大和証券は16日、同社株の投資判断を新規「2(アウトパフォーム)」でカバレッジを開始した。目標株価は2700円とした。同社はセルフうどん「丸亀製麺」を主力とする外食大手だが、同証券では(1)丸亀製麺の継続値上げなどで高い収益性の維持が見込める(2)18年に子会社化した香港のTam Jai社の「雲南ヌードル」を中心とする積極的な出店で海外事業の成長が期待できる――ことを挙げている。

フロンテオ <2158>  2,004円 (+107円、+5.6%)

 FRONTEO <2158> [東証M]が4日続急伸。16日の取引終了後、アマゾンウェブサービスジャパン合同会社と連携し、Amazon Web Services社が提供するクラウドプラットフォーム「Amazon Web Services」上でのAI医療機器・ヘルスケアソリューションの展開に向けた開発を開始すると発表。これが材料視されたようだ。連携によって、全国の医療機関に対して高いセキュリティレベルを確保しつつ、安定的に配信・流通させることが可能になることが期待されるという。

■日電産 <6594>  9,589円 (+482円、+5.3%)

 日本電産 <6594> が3日続急伸。16日の取引終了後、世界最薄クラスのリニア振動モータ「Slider」を開発したと発表しており、これが好材料視されたようだ。「Slider」には同社が世界トップシェアを持つHDD用スピンドル用モータの設計で培った磁気回路設計技術を応用しており、従来品と同等の振動強度を維持しつつも、必要体積を40%削減、厚さ2ミリメートルと世界最薄クラスを達成したという。これによってデジタル端末の更なる小型化・薄型化が可能になるとしており、新たな需要獲得が期待されている。

東エレク <8035>  57,870円 (+2,680円、+4.9%)

 東京エレクトロン <8035> が大幅続伸。25日移動平均線を大きく上に抜けたほか、アドバンテスト <6857> も4日続伸で上値追い加速、相対的に出遅れていたレーザーテック <6920> は戻り足を強め3連騰と半導体製造装置関連株への買いが目立つ状況となった。前日16日の欧米株市場は一気にリスクオンの流れが強まり軒並み大幅高に買われ、米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が500ポイント近い急騰をみせた。更に半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の上昇率は5%を超える急騰をみせた。これを受けて、東京市場でも半導体セクターの主力株に買い戻しの動きが加速する状況となった。

シグマクシス <6088>  2,217円 (+87円、+4.1%)

 シグマクシス・ホールディングス <6088> が大幅高で3日続伸。16日の取引終了後、投資事業を行う子会社シグマクシス・インベストメントが訪問看護に特化したクラウド型訪問看護専用電子カルテを提供するeWeLL社(大阪市中央区)の株式を取得したと発表しており、これを好感する買いが入った。eWeLL社が開発・提供する訪問看護専用電子カルテの業務支援SaaS「iBow(アイボウ)」は訪問看護ステーション2000ヵ所以上で導入されているという。高齢化などを背景に在宅医療の利用者が増加するなか、訪問看護ステーション業務支援サービスの需要が更に高まるとみて、今回の株式取得を決定したとしている。

塩野義 <4507>  7,510円 (+272円、+3.8%)

 塩野義製薬 <4507> が大幅高で3日続伸、目先戻り足を強めた。同社は感染症薬を主力とし、抗HIV薬での実績が高いほか、新型コロナウイルスについてもワクチンや治療薬の開発に力を入れている。16日夜、同社は開発中の新型コロナ経口薬について、欧米やアフリカ、アジアなどで最終段階の治験を始めることを発表、海外でも承認申請を目指す構え。また、培養細胞を用いた予備的な試験で新型コロナのオミクロン株の亜種である「BA.2」に対し、ウイルスの増殖を抑える効果(抗ウイルス活性)が確認されたことも合わせて発表しており、これらを材料視する形で投資資金を呼び込んだ。

アダストリア <2685>  1,791円 (+48円、+2.8%)

 アダストリア <2685> が大幅高で4日続伸。16日の取引終了後、中国での調達と物流を統括する子会社を中国上海市に設立したと発表。新会社では、中国事業の拡大に向けた物流インフラの強化を実現し、また同社のグローバルビジネス全体の在庫効率の向上を図っていく予定。なお、22年2月期の連結業績に与える影響は軽微としている。

三菱UFJ <8306>  759.1円 (+19.1円、+2.6%)

 三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> 7日続伸。そのほか、みずほフィナンシャルグループ <8411> がいずれも7連騰と上値指向を強めているほか、第一生命ホールディングス <8750> など大手生保株も買いを集めた。注目されていたFOMCではFRBが0.25%の政策金利引き上げを発表したほか、今回を含め年内7回の利上げを見込むなどタカ派寄りの姿勢を示した。これを背景にゴールドマン・サックス やJPモルガン など大手金融株が軒並み上昇し、この流れが東京市場にも波及した。米長期金利は前日終値ベースで2.19%台まで水準を切り上げており、米国事業を展開するメガバンクや生保にとっても運用利ザヤの拡大期待が株価を刺激する状況にある。

ゼンリン <9474>  1,036円 (+24円、+2.4%)

 ゼンリン <9474> が3日続伸。東京センチュリー <8439> は16日の取引終了後、ゼンリンが昨年12月から実施している長崎市での観光型MaaSの実証実験について、傘下のニッポンレンタカーとともに協業を開始したと発表。これを好感した買いがゼンリンに入ったようだ。今回の協業により、ゼンリンの観光アプリ「STLOCAL(ストローカル)」を通じて、ニッポンレンタカーが提供する特設プランでのレンタカー予約が可能になるという。今後、両社グループのソリューションやサービスなどを掛け合わせ、人々の新たな移動の創出・最適化を目指すとしている。

オカムラ <7994>  1,197円 (+15円、+1.3%)

 オカムラ <7994> が反発。16日の取引終了後、上限を130万株(発行済み株数の1.31%)、または19億5000万円とする自社株を17日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行が目的。なお、17日朝には、125万9600万株を14億8884万7200円で取得したと発表している。

※17日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

配信元: 株探
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