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三井不動産のニュース
■今週の相場ポイント
1.日経平均は2週続伸、3万8000円台をキープ
2.3連休中に米株上昇、東京市場も堅調スタート
3.為替市場は乱高下、円買い介入との見方広がる
4.FOMCで金利据え置き・QT減速、FRBハト派寄り
5.介入思惑で円高再び、株式市場は底堅く推移
■週間 市場概況
今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比301円(0.8%)高の3万8236円と、2週連続で上昇した。
今週は大型連休の谷間で立ち合いは3日間のみだった。米連邦公開市場委員会(FOMC)を無難に通過するなど株式市場は底堅く推移した一方、為替市場は荒い値動きで注目度が上昇。政府・日銀による為替介入との見方が広がった。
3連休明け30日(火)の東京株式市場は前週末に続き堅調にスタート。日本が休場の間に米国株市場が好調に推移し、特に半導体関連株への買いが目立ち、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が上昇基調を加速。東京市場もこれに追随する動きとなった。連休中の為替市場では政府・日銀による円買い介入とみられるドル円相場の乱高下があったものの円の先安期待は根強く、輸出セクターにはネガティブに作用しなかった。月が替わって5月1日(水)は小反落。米長期金利上昇を背景とした前日の米ハイテク株安の流れが波及した。売り一巡後は下げ渋るなど底堅く推移したが、この日夜にFOMCの結果発表を控え総じて様子見ムードが強かった。注目のFOMCでは6会合連続の政策金利据え置きに加え、量的引き締め(QT)の減速方針が決まった。会合後のパウエル米連邦公開市場委員会(FRB)議長の記者会見もハト派寄りの印象だったことで、この日の米株市場では安心感が広がった。一方、為替市場ではこれが円高誘導となり、介入思惑も手伝って急速に円高方向に振れる場面があった。2日(木)の東京市場では取引開始直後こそ円高を嫌気して買いが手控えられたものの、円買いの動きが一服すると半導体関連など主力株を中心に持ち直した。ただ、大型連休後半を控え上値も重く、日経平均は小幅マイナス圏で着地。3万8000円台はキープして週内の取引を終えた。
■来週のポイント
来週は決算発表が佳境を迎える。業績で個別に明暗が分かれることが想定されるほか、主力銘柄の25年3月期見通しにも注目が集まる。また、為替市場では日銀の介入が意識され、引き続き荒い動きとなる可能性にも注意が必要だ。
重要イベントとしては、国内では9日に発表される3月景気動向指数、10日朝に発表される3月全世帯家計調査、同10日のオプションSQ算出が注目される。海外では6日に発表される中国4月財新サービス業PMI、9日発表の中国4月貿易収支、11日に発表される中国4月の消費者物価指数と生産者物価指数に注視が必要だろう。
■日々の動き(4月30日~5月2日)
【↑】 4月30日(火)―― 大幅続伸、米株高受けリスクオンの買い優勢
日経平均 38405.66( +470.90) 売買高20億7443万株 売買代金 5兆6678億円
【↓】 5月 1日(水)―― 3日ぶり反落、米株急落でリスク回避の売り優勢
日経平均 38274.05( -131.61) 売買高16億2301万株 売買代金 4兆7091億円
【↓】 5月 2日(木)―― 続落、大型連休を控え上値は重い
日経平均 38236.07( -37.98) 売買高14億9274万株 売買代金 4兆2061億円
■セクター・トレンド
(1)全33業種中、22業種が上昇
(2)上昇率トップの第一三共 <4568> など医薬品をはじめ、北ガス <9534> など電気・ガス、東洋水 <2875> など食料品といったディフェンシブ株が高い
(3)コマツ <6301> など機械、レーザーテク <6920> など電機、日産自 <7201> など自動車といった輸出株も買われた
(4)内需株は住友林 <1911> など建設、三井不 <8801> など不動産が高い一方、
エムスリー <2413> などサービス、ニトリHD <9843> など小売は安い
(5)金融株はまちまち。東京海上 <8766> など保険が堅調も野村 <8604> など証券は売られた
(6)下落率トップはJAL <9201> など空運
■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
1(7) 円安メリット
2(2) 半導体 ── 米半導体株高に追随し切り返しトレンドへ
3(1) データセンター
4(3) 人工知能
5(12) 円高メリット ── 円買い介入実施の観測強まり注目度アップ
※カッコは前週の順位
株探ニュース
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