【↑】日経平均 大引け｜ 3日続伸、欧米株高受けリスクオンの買い継続し年初来高値 (11月5日)

日経平均株価
始値　　23776.20
高値　　24112.42(14:57)
安値　　23756.78(09:00)
大引け　24105.28(前日比 +410.05 、 +1.73％ )

売買高　　13億4474万株 (東証1部概算)
売買代金　 2兆7052億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は400円超の上昇で2万4000円台に乗せ、年初来高値
　２．前日の欧米株市場の大幅高を受け、リスクオンの流れが一気に強まる
　３．米大統領選はバイデン氏勝利の可能性高まるが、上院は共和党が制す
　４．アジア株も軒並み高、東京市場はハイテク株中心に後半も勢い衰えず
　５．TOPIXの上昇率は日経平均下回り、値上がり数は7割にとどまる

■東京市場概況

　前日の米国市場では、NYダウは前日比367ドル高と3日続伸した。3日の米大統領・議会選挙で共和党が善戦し、民主党による規制強化への警戒感が後退したことでハイテク株などを中心に買いが優勢となった。

　東京市場では、主力株中心に広範囲に買われ日経平均株価は400円を超える上昇でほぼ高値引けとなり、2万4000円大台に乗せて引けた。

　5日の東京市場は、前日の欧米株市場が軒並み大幅高に買われたことを受け、リスク選好の流れが強まり日経平均は高く始まった後も漸次水準を切り上げる展開となった。結局、この日の高値圏で着地し、18年10月3日以来となる約2年1ヵ月ぶりの水準に浮上した。米大統領選はバイデン氏が僅差で勝利する可能性が高まったが、トランプ氏が法廷闘争に持ち込む構えにあり依然として不透明感が残る。一方、議会選挙は上院を共和党が押さえる公算が大きくなり、ねじれ議会となることで民主党の規制強化による政策リスクが緩むとの見方が、東京市場でもハイテク株高などに反映された。アジア株市場が高かったことも追い風となった。ただ、日経平均は400円を超える大幅上昇となったが、TOPIXは上昇率で下回り、東証1部の値上がり銘柄数も全体の7割にとどまっている。売買代金は2兆7000億円台と高水準。

　個別では、ソフトバンクグループ<9984>が売買代金トップで大きく買われたほか、ソニー<6758>も商いを伴い大幅高。東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体関連が買われ、キーエンス<6861>も物色人気。任天堂<7974>も値を上げた。エーザイ<4523>がストップ高となり、アサックス<8772>も値幅制限上限まで買われた。あすか製薬<4514>、京阪神ビルディング<8818>などが急伸、アイティメディア<2148>も値を飛ばした。
　半面、信越化学工業<4063>が冴えず、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、第一生命ホールディングス<8750>も安い。コマツ<6301>が値を下げたほか、良品計画<7453>も売られた。ヤマシンフィルタ<6240>、リコー<7752>が急落、インプレスホールディングス<9479>、サインポスト<3996>なども安い。

　日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はＳＢＧ <9984> 、エーザイ <4523> 、東エレク <8035> 、中外薬 <4519> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約223円。
　日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は信越化 <4063> 、ヤマハ <7951> 、コマツ <6301> 、リコー <7752> 、日立建機 <6305> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約18円。

　東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)医薬品、(2)精密機器、(3)情報・通信業、(4)電気機器、(5)サービス業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)鉄鋼、(3)保険業、(4)海運業、(5)ゴム製品。

■個別材料株

△アウトソシン <2427>
　20年12月期営業利益及び配当予想を上方修正。
△味の素 <2802>
　21年3月期業績予想を上方修正。
△ソリトン <3040>
　今期経常を一転43％増益に上方修正、配当も2円増額。
△駅探 <3646> [東証Ｍ]
　北海道地域でのMaaS事業の展開に関して業務提携。
△ニューラル <4056> [東証Ｍ]
　東建物の商業施設で駐車場満空把握ソリューションの活用を開始。
△あすか薬 <4514>
　上期経常2倍化で通期計画を超過。
△エーザイ <4523>
　認知症薬の有効性をFDAが支持。
△扶桑薬 <4538>
　上期業績は計画上回る。
△荏原実業 <6328>
　20年12月期業績及び配当予想を上方修正。
△京阪神ビル <8818>
　旧村上系ファンドがTOB実施。

▼王子ＨＤ <3861>
　今期経常を25％下方修正。
▼リコー <7752>
　今期税引き前を一転赤字に下方修正、配当も11円減額。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)エーザイ <4523> 、(2)アサックス <8772> 、(3)あすか薬 <4514> 、(4)武蔵精密 <7220> 、(5)京阪神ビル <8818> 、(6)インソース <6200> 、(7)矢作建 <1870> 、(8)ＩＴメディア <2148> 、(9)荏原実業 <6328> 、(10)ＧＭＯ－ＰＧ <3769> 。
　値下がり率上位10傑は(1)ヤマシン―Ｆ <6240> 、(2)リコー <7752> 、(3)ハリマ化成Ｇ <4410> 、(4)モリト <9837> 、(5)イトーキ <7972> 、(6)ソフトクリエ <3371> 、(7)シグマクシス <6088> 、(8)インプレス <9479> 、(9)クレオス <8101> 、(10)ＧＤＯ <3319> 。

【大引け】

　日経平均は前日比410.05円(1.73％)高の2万4105.28円。ＴＯＰＩＸは前日比22.69(1.39％)高の1649.94。出来高は概算で13億4474万株。東証1部の値上がり銘柄数は1543、値下がり銘柄数は574となった。日経ジャスダック平均は3593.67円(18.92円高)。

［2020年11月5日］


株探ニュース