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■今週の相場ポイント
1.日経平均は2週ぶり急反落、一時3万7000円割れ
2.中東リスクで米株安、日本株もリスク回避ムード
3.半導体株への売り強まる、ASML決算を嫌気
4.ハイテク株安続く、TSMCは市況見通し引き下げ
5.イスラエルがイラン攻撃と伝わり全体相場急落
■週間 市場概況
今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比2455円(6.2%)安の3万7068円と、2週ぶりに大幅下落した。
今週は米ハイテク株安に加え、中東情勢への警戒感が高まり日本株は急落。取引時間中に海外の半導体関連企業の決算が発表され、それを受けて日本の半導体株が売られる場面もあった。週を通じて神経質な相場展開が続いた。
週明け15日(月)の東京株式市場は前週末から反落。中東でのイスラエルとイランの対立が緊迫化するなか、前週末の米国株市場では地政学リスクを嫌気してハイテク株を中心に幅広く売り込まれる展開となった。この流れを引き継ぎ東京市場でも投資家のセンチメントが弱気に傾いた。16日(火)も下落。米株安を受け引き続きリスク回避の地合いに。日経平均は一時900円を超える急落をみせる場面があった。なおも不安定な相場が続き、17日(水)も下値模索の展開に。日経平均は空売り筋の買い戻しで朝方こそ高かったが、その後はすぐに値を消し後場に入って下げが加速。フシ目の3万8000円台を割り込んだ。場中に発表されたオランダの半導体製造装置大手ASML
■来週のポイント
来週は地政学リスクの見極めがポイントになりそうだ。今週の急落で目先のリスクは大方織り込んだと考えられるが、中東情勢がこれ以上緊迫化すれば更なる下落もあり得るだけに油断できない。そのなか国内では決算発表シーズンに突入するため、個別物色が盛んになりそうだ。
重要イベントとしては、国内では25~26日に開催される日銀金融政策決定会合が注目される。海外では、22日に発表される中国人民銀の4月の最優遇貸出金利、23日に発表される米国3月新築住宅販売件数、25日発表の米国1-3月期GDP、26日に発表される米国3月の個人所得と個人消費支出、27日に発表される1-3月中国工業企業利益に注視が必要だろう。
■日々の動き(4月15日~4月19日)
【↓】 4月15日(月)―― 反落、中東情勢緊迫化でリスク回避の売り優勢
日経平均 39232.80( -290.75) 売買高16億0886万株 売買代金 3兆9857億円
【↓】 4月16日(火)―― 大幅続落、米株安を受けリスク回避の売り優勢
日経平均 38471.20( -761.60) 売買高19億7840万株 売買代金 4兆7835億円
【↓】 4月17日(水)―― 大幅安、半導体関連が売られ3万8000円台割れ
日経平均 37961.80( -509.40) 売買高17億7851万株 売買代金 4兆5024億円
【↑】 4月18日(木)―― 4日ぶり反発、朝安も半導体関連を中心に切り返す
日経平均 38079.70( +117.90) 売買高15億2028万株 売買代金 4兆0590億円
【↓】 4月19日(金)―― 急落、中東情勢緊迫化でリスク回避の売り優勢
日経平均 37068.35( -1011.35) 売買高21億6875万株 売買代金 5兆4658億円
■セクター・トレンド
(1)全33業種中、32業種が下落。
(2)下落率トップはレーザーテク <6920> など電機。ディスコ <6146> など機械、トヨタ <7203> など自動車といった輸出株は大幅安
(3)三井不 <8801> など不動産、楽天グループ <4755> などサービス、ソフトバンクG <9984> など情報通信といった内需株も売られた
(4)金融株も安い。野村 <8604> など証券、日本取引所 <8697> などその他金融、第一生命HD <8750> など保険の下落率が大きい
(5)INPEX <1605> など鉱業、ENEOS <5020> など石油、三井物 <8031> など大手商社といった資源株も安い
(6)唯一の上昇は地政学リスクの高まりで思惑が働いた郵船 <9101> など海運
■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
1(2) データセンター ── 生成AI拡大受け投資加速へ
2(1) 半導体
3(3) 人工知能
4(8) 円安メリット
5(5) 生成AI
※カッコは前週の順位
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