東京株式（前引け）＝米株安受け反落も下値では押し目買い

　２８日前引けの日経平均株価は前日比８０円８１銭安の２万２３０９円０５銭と反落。前場の東証１部の売買高概算は６億３８９９万株、売買代金概算は１兆１６５８億８０００万円。値上がり銘柄数は１１８６、対して値下がり銘柄数は７８０、変わらずは１００銘柄だった。

　きょう前場の東京株式市場は、前日の米国株市場でＮＹダウが約３００ドルの下げをみせたことで、目先利益確定の売りを誘発した。パウエルＦＲＢ議長の議会証言を受け、米長期金利が上昇し株式市場にはネガティブ材料と捉えられた。ただ、東京市場では下値では押し目買いの動きが観測され、日経平均は売り一巡後、前引けにかけて下げ渋っている。個別株物色意欲は旺盛で値上がり銘柄数は値下がりを上回った。

　個別ではブイ・テクノロジー<7717.T>が大きく買われ、ヤクルト本社<2267.T>も高い。サイバーコム<3852.T>は連日の大幅高、スター・マイカ<3230.T>、エスケイジャパン<7608.T>なども値を飛ばした。ショーケース・ティービー<3909.T>、ルックホールディングス<8029.T>なども物色人気。半面、三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクが軟調、トヨタ自動車<7203.T>も売りに押された。ワコム<6727.T>が急反落、ヤフー<4689.T>も値を下げた。国際石油開発帝石<1605.T>など資源関連が安く、千代田化工建設<6366.T>なども冴えない。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）