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日経平均は続伸、東エレクがけん引も全般こう着相場に

配信元:フィスコ
投稿:2019/11/18 12:13
 日経平均は続伸。63.47円高の23366.79円(出来高概算5億8000万株)で前場の取引を終えた。先週末の米国市場でNYダウが28000ドルを突破する中、日本株市場の反応は限られており、日経平均は先週末比変わらず水準で始まった。その後は売り買いが交錯する中、一時23271.29円まで下落する局面もみられた。しかし、引き続き底堅さが意識されている中、上海市場の上昇や香港デモの影響が警戒されているハンセン指数も上昇となり、これが安心感につながる格好から前引けにかけて切り返している。

 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは、その他製品、医薬品、情報通信、精密機器、電気機器、不動産がしっかり。半面、水産農林、石油石炭、繊維、保険、倉庫運輸、小売が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>アドバンテスト<6857>、ファーストリテ<9983>エーザイ<4523>がけん引。一方で、ファミリーマート<8028>、7&iHD<3382>が冴えない。

 東エレクが10月29日以来の年初来高値を更新しており、日経平均をけん引する格好となっている。2017年の最高値23875円が次第に意識されてきており、ショートカバーを誘い込みやすいだろう。ただし、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などが日経平均を支えている状況であり、全体としては手掛けづらい相場展開でもある。底堅さが意識されているとはいえ、日経平均は5日線を挟んでのこう着であり、強弱感が対立しやすいところ。上海市場や香港市場の上昇が先物市場での買いを誘い、これがインデックス売買につながった格好でもありそうだ。

 米中協議に対しては進展を見極めたいところであるほか、香港情勢においても楽観視は出来ない状況であろう。ショートカバーに伴う需給面から、需給が良好な銘柄については強いトレンドが継続しそうであるが、物色対象に広がりがみられるまでは、神経質な相場展開が継続しやすい。東エレクなどの需給が良好な銘柄の他、低位材料株などについても需給面を考慮する必要があるだろう。値ごろ感からの物色も意識されそうだが、物色に広がりが見られず、出来高も増えない状況では、出遅れ銘柄への修正リバウンドは期待しづらいところでもある。
<AK>
配信元: フィスコ
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